こんなわかりやすい事例を駆使しつつ、組み合わせをつくり、引き出された価値を読み取り、価値を判断するというクリエーターたちのアタマのやわらかさの原理を読み解いていく。後半では、そんなやわらかさを伴ったアタマの使い方と創造性のポイントやその強化法、日常の中での練習の仕方などにも言及し、新しいことを考える必要に迫られたビジネスパーソンへの様々なヒントを提供する。「勢いのある新刊がちょっと途切れたところで健闘している。クリエーティブなことにかかわる本はこの店では強い」と店長の三浦健さんは話す。
上位にロングセラー並ぶ
それでは、先週のベスト5を見ておこう。
(1)デジタル時代の基礎知識『PR思考』 | 根本陽平、伊沢佑美著(翔泳社) |
(2)ニューエリート | ピョートル・フェリクス・グジバチ著(大和書房) |
(3)ファイナンス思考 | 朝倉祐介著(ダイヤモンド社) |
(4)さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 | トム・ラス著(日本経済新聞出版社) |
(5)1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 | D・S・キダー、N・D・オッペンハイム著(文響社) |
(リブロ汐留シオサイト店、2018年10月28日~11月4日)
1位は、マーケティングの基礎を身につける入門書シリーズの一冊。3月刊行の本だが、テキスト需要でもあったか、まとまった冊数が売れた。2位はすでに何度かこのシリーズで紹介した、新しい働き方を紹介した本。こちらは2月の刊行で働き方の未来への関心は相変わらず高い。3位は、スタートアップ経営者がビジネスパーソンに向けて経営マインドの変革を呼びかけた一冊で、7月の刊行以来長く売れている。第4位は、自分の強みを知る本。このジャンルの定番の本で、時折まとまって買われてランキングに入ってくる。5位は、この書店で4月の刊行以来売れ続けるビジネス教養書。今回紹介した本は、表にはないが、ロングセラーが並ぶランキングの中で7位に入った。
(水柿武志)