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食の豆知識

おじさんも夢中「飾り巻きずし」 そのトキメキに迫る

2018/11/14

断面がかわいい インスタ映えする飾り巻きずし=PIXTA

「飾り巻きずし」と聞けば、およそ想像はつくだろう。

恵方巻き、太巻き、かっぱ巻きなど、あまたの巻き物のうち、断面がインスタ映えする、カラフルで図柄もユニークな巻きずしだ。「デコ巻き」というのもある。料理好きには「何を今さら」と叱られそうだが、単身赴任歴が長く、自炊も簡単なキャンプ料理程度でお茶を濁してきたアラ還オヤジには、新鮮な響きがある。

この名称自体は現在、川澄飾り巻き寿司協会(http://kazarisushi.jp/)の会長を務める横浜市のすし職人、川澄健さんが1995年、断面に絵柄が出て来る巻きずしなどを中心としたすしの本を初出版した際に考案したと言われる。川澄さんはテレビ東京の人気番組「TVチャンピオン全国すし職人にぎり技選手権」で何度も優勝するなど、メディアへの露出度は抜群のようだ。

まずは巻き寿司の基本である「太巻き」に挑戦

筆者が飾り巻きずしを知ったきっかけは、今年4月、東京・神楽坂で開かれた「角打ち」イベントで、主催者から厨房に立つ清楚(せいそ)なアラフォー女性を紹介されたことだ。この日は江戸東京野菜を素材にした弁当をさかなに、日本酒を楽しむ趣向。カウンターの向こうで手際よく調理する八幡名子さんは、聞けば江戸東京野菜コンシェルジュであると同時に、2018年度巻寿司大使、JSIA(Japan Sushi Instructors Association)認定飾り巻き寿司1級インストラクターでもあった。

「うーむ。ただ者ではない」とうなる一方、随分と食まみれの肩書を持つ人だなあ、と妙に感心した。本職は映像制作・編集者なのに。閉店間際、「飾り巻きずし教室もやっているので、参加しませんか?」と八幡さん。「あ、はい」。もちろん行くしかあるまい。

すしには特別な思い入れがある。新聞記者として各地へ赴く度、至福の名物ずしを味わってきた。忘れられないのは2000年代の静岡支局時代、「ちびまる子ちゃん」の舞台でもある静岡市清水区の「清水すしミュージアム」に通い、名誉館長で『すしの歴史を訪ねる』(岩波新書)などの著書があるすし文化研究家、日比野光敏氏を囲んだ勉強会に参加したこと。

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