また、水を加熱する方式も「ボイラー式」と「パネル式」の2つがある。
ボイラー式は、タンク内でお湯を沸かすため、スチーム温度が高くパワフル。高圧で熱湯を吹き出す製品もある。しかし水がなくなると本体が冷めるまで給水できない、という欠点がある。価格の高い上位モデルには連続使用できる機種もあるが、「最初に購入するなら、まずは低価格のものから始めても十分でしょう」と戸井田さん。「連続使用できなくても、休憩しつつ掃除すれば問題ありません」
パネル式は、熱したパネルの上に水を通すことで、一瞬で熱湯を作る。ボイラー式と比べると、スチーム温度が低めだが、スタートまでの時間が数十秒と短く、水がなくなったら継ぎ足しできる。そのため、デイリーの掃除にも使いやすい。
戸井田さんのお薦めは、ブラック・アンド・デッカー(Black+Decker) ハンディスチームクリーナー「スチーミット FSH10SM」。

パネル式のスチームクリーナーで、スチームが出るミットに手を入れて使う。通常のスチーマーは高温・高圧の蒸気を吹き付けることで汚れを落とすが、この商品は、ぞうきんのように使えるので、蛇口や五徳など細かいところの汚れも落としやすい。また本体も軽量で、手軽に使えるため、デイリーの掃除でも活躍する。

窓を普段からきれいにする
キッチンの次は窓ふきも秋のうちに片付けてしまおう。
洗剤を吹き付け拭き上げる窓掃除も、水が冷たい真冬は一苦労。だが11月なら水も冷たくないし、外気温もそこまで低くない。ここで一度きれいにしてしまえば、あとは定期的に汚れを落とす程度で済む。
窓掃除家電で戸井田さんが推薦するのはワイパータイプのクリーナー。「窓掃除のプロは、手早くきれいに行うために水切りワイパーを使いますが、水切りワイパーは水ダレなどが起きやすく使いこなすまで時間がかかるのが難点。その点、水切りワイパーと水を吸うバキューム部分が一体化したワイパータイプのクリーナーなら、拭き跡も残らず、きれいに窓掃除することができます」
お薦めはケルヒャーの窓用バキュームクリーナー「WV 1 プレミアム」。「吹き付けた洗剤を吸い取るだけで窓をきれいに掃除できます。お風呂や冬場の結露とりなどにも使えます」と戸井田さん。掃除大国ドイツでは定番の掃除家電だという。


最近では、窓掃除をする掃除ロボットも登場している。