「チャレンジを纏(まと)う=スーツ」をコンセプトに、「挑戦し続ける人」を表彰する賞として、日本経済新聞社の「NIKKEI STYLE Men's Fashion」と世界文化社の「MEN'S EX」が共同で今年新設した「スーツ・オブ・ザ・イヤー」。そのビジネス部門の受賞者、インターネット証券、フォリオ(東京・千代田)の甲斐真一郎社長は、京都大学出身の元プロボクサーという異色の経歴の持ち主。IT(情報技術)と金融を融合したフィンテックで、「生活に根づいた資産運用」の実現をめざす。
――スタートアップの経営者というとカジュアルな装いのイメージです。どのようなときにスーツを着られますか。
「スーツ着るとき、イコール仕事ではありあません。仕事はリラックスしてやりたいタイプなので、手を動かすときとか、考えごとをしたりするときとかは結構ラフな格好をしています。スーツは精神的なオンオフのスイッチだと思っています。仕事をするからスーツを着る、ではなくて、精神的にオンにしなくてはならないときには、スーツを着ます」
■シリコンバレーでのプレゼンにはスーツ
――どういう場面でスイッチを入れるのですか。
「ひとつはTPO(時・場所・場合)や礼儀という意味合いで、当局との折衝や、大使館での集まりなどが挙げられます」
「精神的なオンオフでいうと、直近では資金調達のプレゼンテーションのときでしょうか。ベンチャーにとって資金調達はかなり大きなイベントです。初めて資金調達をしたとき、シリコンバレーの投資家に対するプレゼンはスーツを着てやりました」

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