――そうしたことを考えたきっかけは。

「はじめから社会を変えたいという大きな思いを持っていたわけではありません。もともとは外資系金融機関に勤めていたのですが、当時から海外のビジネスに多く触れる中で、海外でのフィンテックの大きな動きを知りました。当時はまだ日本でフィンテックという言葉はあまり知られていませんでしたが、間違いなく日本にもその波は来るだろうと考え、起業を決意しました」

「そのとき自分の専門分野は何かと考えたときに、出てきた答えが証券会社でした。実は両親も証券会社に勤めていましたし、私も自身も社会人1年目から証券会社で勤めています。一番得意な分野で起業するのが最も道理にかなっているはずなので、証券会社を立ち上げようと決めました」

――そうした考えが、どのように変化したのですか。

「起業にあたり、日本の個人資産の運用状況をいろいろ調べました。やはり先進各国の中で圧倒的に資産運用が根付いていないことに気づきます。相当な危機感を覚えました。1000兆円預貯金が銀行に滞留しているのです」

「こうした資金の一部でも経済活動に回さなければ、国は活性化しません。銀行預金で資金が滞留して、経済の血が止まっているわけです。正確に言えば、そのほとんどは日本国債への投資に向いている。結果は同じですが。その経済の血流を作ることが、日本にとっても、個人の資産運用にとっても非常に大切なことだと考えるようになりました」

■ものすごく負けず嫌い

――そもそも京大生がなぜプロボクサーに。さらに外資系へ。振れ幅が大きくありませんか。

「私の中ですごく一貫しています。自分はものすごく負けず嫌いっていうことです。中学でも高校でも運動が得意だったんですが、大学に入りアルバイトをはじめ、いろんな方と出会うにつれ、『京大生だから勉強はできるんだよね』というある種のレッテルを貼られているような感じがありました」

「『運動でも負けないよ』と思っていたので、それを証明するにはどうしたらいいのだろうと考えたときに、ボクシングのプロライセンスを取るのが一番手っ取り早いと考え、プロになるために街のジムに入門しました」

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