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日テレキャスターの婚活ノート 40代自分磨きルール

日経ウーマンオンライン

2018/11/12

■食わず嫌いをやめたら、不安より楽しみが生まれてきた

――ファッション面でも新鮮な気付きがたくさんあったんですね。

長らく自己流で服装を決めていたので、間違った思い込みもたくさんあったようです。ジーンズにパンストははかない、圧迫感のある黒タートルネックは着ない、ペタンコ靴は履かない……と禁止事項もいくつも指示されました。

彼女と買い物ツアーに出掛けるたび、「こんなの着たことない!」という未知の世界に足を踏み入れました。長らくパンツ派だった私にとって、タイトスカートやロング丈のワンピースへの挑戦は、ちょっと勇気がいるものでしたし、「似合わない服を着て、おかしいと思われないかな?」と不安にもなりました。でも、思い切って着てみると、意外と周りは自然と受け入れてくれて、「なんか今日、いいね」と褒めてもらえることがほとんどでした。

すると、だんだんと新しい装いを試すことが楽しみになっていきます。不安よりもっと新しい自分に出会ってみたい! という気持ちが勝るように。食わず嫌いをやめてトライしてみることで、少しずつ、開放されていく私がいました。

「素直に受け入れることで、自分の幅が広がっていきました」

――メークとファッションの改造の他に取り組んだことはありますか?

インテリアの師にもアドバイスをいただきました。当時北欧家具のPRマネジャーとして活躍していた友人です。

その頃、私の部屋はどちらかというと冷たく無機質な雰囲気でした。黒革のクッションや、やはり黒で直線的なラインの椅子など、スタイリッシュな雰囲気にまとめていたのです。当時の私は、なんとなく、そのほうが都会的でカッコいいのかなと思っていたんですね。

私の部屋を見て彼女は一言。「美穂さん、ちょっと硬過ぎますね。もう少し女性的で柔らかな印象にしましょう」。そこで私が思いついたのは、鈴木京香さんでした。「鈴木京香さんが暮らしているようなイメージの部屋を目指したい!」と彼女に伝えて、二人で目標を設定。妄想するだけで、モチベーションが何倍も上がりましたね(笑)。

黒い家具はある程度処分し、椅子もテーブルも白やベージュで統一していきました。「テーブルは柔らかな白がおススメですよ。テーブルに着いた時に、レフ板効果で顔色が明るく見えますからね。美穂さん、これから出会う男性を招いたときのことも考えたら黒よりも白ね!」。勉強になります(笑)。

彼女が特にこだわったのは玄関でした。「いい空気が流れる玄関をつくりましょう」と、物を整理して、スッキリとした空間に整えてくれた後、薦められて買ったのは、手織りのキリムのラグマット。白基調の空間に映える民族調の織物のデザインは、1枚あるだけで空間をオシャレな印象に引き締めてくれます。絶対に自分では選ばない、プロならではのコーディネートです。

――「その道のプロ」のアドバイスにすべて従っていったのですね。

メーク、ファッション、インテリアと、さまざまなアプローチで自分自身を改革していくプロセスは、やればやるほど楽しめるものでした。

たかが見た目、されど見た目です。どこまで自分を磨けるかチャレンジしてみようと、ゲーム感覚でやる気になれました。まさに大会。私は自分磨き選手権の優勝を目指して、ピュアな気持ちで頑張っていました。

こうしてアドバイザーとなってくれた女友達は、私の変化を喜んでくれて、この「ジブン大会」の期間にさらに女の友情が育まれたような気がします。

「もっとよくなろう! すてきになろう!」という前向きな気持ちでつながっている仲間だから、いつ会っても楽しい。内面を磨くことも大事だけれど、外見を磨くトライをすることで、こんなに世界が広がるんだ、自分に自信を持てるようになるんだと気付けたし、人生の楽しみ方が広がったような気がします。

■自分磨きを成功させるための、たった一つのルール

――自分磨きを成功させるポイントは?

ルールはたった一つ、「他人の意見を素直に聞き入れて、実践すること」。

プロとまでいかなくてもいいんです。美容やファッションに敏感な友人がいたら、ぜひ巻き込んで。「遠慮なく教えて。私、どんなところを変えるべきだと思う?」と聞いてみると、結構出てくると思いますよ。「え? それは無理……」と拒みたくなる提案に対しても、一度は素直に受け入れて試してみることです。「私はこれでいいねん」と突っぱねてしまったら、それ以上の発展はありません。頑固にならないことが大事だと思うのです。

――その後、出会いが?

「ジブン大会」を始めて1年ほどたった頃、私は番組でご一緒させていただいた陣内貴美子さんの紹介で今の夫と出会いました。当時夫は31歳。私は42歳。「ジブン大会」をしなければ、彼と出会っても結婚までたどり着くことはなかったでしょうね。

アドバイザーとして協力してくれた女友達に報告すると、手放しで喜んでくれて、手作りのパーティーを開いてくれました。一緒に頑張ってくれた友人たちに祝福されることがうれしく、「自分を磨く」という目的に集中した時間が、パートナーだけでなく女友達というかけがえのない宝物を私に与えてくれたのだと気付きました。

――40代からの自分磨きで学んだことはどんなことでしょうか。

ここまで、結果的に婚活につながった私の自分磨きについてお話ししてきましたが、そもそも、結婚をするかしないかは人それぞれの選択です。結婚や出産という女性としてのライフイベントが気になる時期というのは、仕事上では新たな仕事を任されたり、急に肩書きが付いたりとステップアップの転機を迎える頃とも重なりますよね。

私がそうだったように、キャリアの勝負をかけていく時であり、その分、ストレスも多いと思います。人間関係であつれきが生じたり、仕事が思うようにうまくいかなかったりと、女の30代・40代は一筋縄ではいきません。

そんなときに大事にしていただきたいのが、一人で殻に閉じ籠もらずに、素直に周りの人の助言を聞こうとする姿勢です。人の話をちゃんと聞こうとしてさえいれば、必ず、自分のことを理解してくれる仲間がどこかに見つかるはず。それは会社の同僚でなくたって、家族や友人、恋人、誰でもいいと思います。100%自分の味方になってくれる人を大切にしておくこと。行き詰まった時には、愚痴を言い合う相手ではなく、前向きな言葉を掛けてくれる人に会いに行く。

周りの力を借りながら、今だからできることを真正面から楽しむ。まずは、誰かに会ってみる。聞く耳を持つ。行動する。この繰り返しで、人はいくつになっても成長できるし、新しい世界を開くことができるのだと確信しています。

小西美穂
日本テレビ解説委員・キャスター。1969年生まれ。読売テレビに入社し、大阪で社会部記者を経験後、2001年からロンドン特派員に。帰国後、政治部記者を経て日本テレビ入社。BS日テレ「深層NEWS」ではメインキャスターを約3年半務め、現在は報道番組「news every.」でニュースを分かりやすく解説。関西出身の親しみやすい人柄で支持を集める。新著の「小西美穂の七転び八起き」(日経BP社)では、自身の仕事とプライベートの転機、キャリアの行き詰まりからの脱出法などをリアルに書き、多くの働く女性から大きな共感を呼んでいる。インスタアカウントはmihokonishi69

(ライター 宮本恵理子、写真 稲垣純也)

[nikkei WOMAN Online 2018年9月25日付記事、9月28日付記事を再構成]

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