乃木坂46のソロ仕事 2・3期生が活躍、後輩へ継承も
乃木坂46の人気を支えるのが、メンバーのソロ仕事だ。2018年の新たな傾向は2期・3期生のソロ仕事が増えていること。他のメンバーに譲る事例も新たに生まれている。ソロ仕事の傾向からも、乃木坂46のターニングポイントが見えてくる。
グループの顔である1期生は、引き続き新たなソロ仕事が多い。2017年の白石麻衣『パスポート』の大ヒット以降もソロ写真集発行の流れは続き、18年は20歳になったばかりの星野みなみの初写真集『いたずら』(4月発売)が8.5万部を突破した。
演技の分野では、西野七瀬が『電影少女 ‐VIDEO GIRL AI 2018‐』(1~3月放映)で連ドラ単独初主演。白石麻衣も『世にも奇妙な物語』(5月)で単発ドラマ初主演を果たした。
乃木坂46は特技や趣味を生かした得意分野をソロ活動に結び付けてきたが、18年も野球ファンとして知られる衛藤美彩が『プロ野球ニュース』(4月~・フジテレビONE)の月曜日のキャスターに就任。様々な選手に野球ファンも納得の深いインタビューを行っている。アニメや特撮番組好きを冠バラエティでアピールしてきた井上小百合は、アニメ『ロードオブヴァーミリオン 紅蓮の王』(7月)で声優に初挑戦している。
初のソロ表紙や舞台主演も
18年の新たな傾向は、2期・3期生のソロ仕事も増加していることだ。21stシングル『ジコチューで行こう!』(8月発売)で初選抜となった2期生の鈴木絢音は、『漫画アクション』で初めてソロでマンガ誌の表紙に(9月)。これまでも舞台出演が多かった2期生の伊藤純奈は、手塚治虫のコミックを舞台化した『七色いんこ』(10月)で初主演した。
3期生からは、山下美月が『CanCam』の専属モデルに抜てき(8月)。これで女性誌専属モデルの経験を持つ乃木坂46のメンバーは、4月に『JJ』専属になった樋口日奈に続いて13人目になった(卒業した橋本奈々未を含む)。
その一方で、今年終了したり、他のメンバーにソロ仕事を譲るケースも増えている。乃木坂46初のファッション雑誌専属モデル、白石麻衣は、3月発売の5月号をもって5年間務めてきた『Ray』専属モデルを卒業。また、白石はMCを務めていた競馬情報バラエティ番組『馬好王国』も3月で卒業、4月からは松村沙友理が出演している。また3月まで衛藤美彩が出演していたbayfm『金つぶ』に4月からは2期生の山崎怜奈が出演。2期生の堀未央奈が14年から続けていた読売中高生新聞の連載「ホラー映画入門」が3月で終了、4月からは同紙で3期生の向井葉月の連載コラムがスタートした。これからも後輩がソロ仕事を引き継いでいくケースが増えそうだ。
(ライター 高倉文紀)
[日経エンタテインメント! 2018年11月号の記事を再構成]
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