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ビジネス英語・今日の一場面

大げさに聞こえがちなmust 日常の軽い場面では注意 デイビッド・セイン「間違えやすい英語」(43)must

2018/11/8

言葉の使い方を間違えて相手に誤解されてしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんが、日本人が間違えやすい英語の使い方を解説します。今回は、「~しなければ」という意味のmustの持つニュアンスについてお話ししていきます。

◇  ◇  ◇

勉強するときはいつも完全を目指す。しかし会話をするときは通じることを目指す。これが英会話には必要なポイントです。相手を前にして英語を話すときは、完璧な英語でなくても構いません。間違いがあってもいいのです。フレンドリーに笑顔で話せば、不完全さは補われます。間違いを恐れず英語を話しましょう。そして勉強するときは完全を目指しましょう。

ランチを食べ終わって、満足げなヒロシとナンシー。昼休みも終わりの時間に近づいていたため、「そろそろ帰らないとね」と何気なく口にしたヒロシに、ちょっといぶかしげなナンシー。どうやらヒロシの放ったひと言が、オーバーな印象を与えたようです。どのひと言が引っかかったのかわかりますか?

それはこんな会話です。

Nancy: That was a really good lunch.
Hiroshi: Yeah, it was. Let's come again.
Nancy: Yeah, for sure.
Hiroshi: We must go back to work now.
Nancy: Okay, but you don't have to get dramatic.
Hiroshi: Dramatic…?

ヒロシは期せずしてこう言ったことになります。

ナンシー:ランチ美味しかったわね。
ヒロシ:そうだね、また来ようね。
ナンシー:ええ、絶対ね。
ヒロシ:私たちは何が何でも仕事にもどらねばならない。
ナンシー:そうね、でもそんな大げさになる必要はないわよ。
ヒロシ:大げさって……?

大げさに聞こえてしまったのは、mustを使ったヒロシのフレーズです。mustは「~せねばならない」と習った方が多いと思いますが、 I/We must...だと「何がなんでも~せねばならない」というニュアンスで「自分の信念、信条」を伝えるような、格式ばった言い方に聞こえてしまい、ちょっとした日常のやらなくてはならないことに対して使うには大げさな印象があるのです。反対に言えば、We must save the earth.(地球を救わねばならない)のように、映画に出てくるような大げさな場面にはぴったりとも言えます。また「絶対~するぞ」といった宣言するような時にもよく使います。

I must go on a diet. ダイエットをしなくては。

I must quit smoking. 禁煙しなくては。

また、あえて大げさにいう必要があるときにも使います。例えば、人の家に招かれて帰宅する際に、I must go.と言えば、「本当はもっといたいけど、帰らなくてはならないんです」のように残念な気持ちを表す時に使います。

では、どう言えばよかったのでしょうか?

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