年金・老後

定年楽園への扉

定年後、節約は大事だけど… 人生楽しむ費用は削るな 経済コラムニスト 大江英樹

2018/11/15

写真はイメージ=123RF

会社員は定年後、現役時代に比べて収入が大幅に減少することになります。従って、どうしても節約モードに入りがちです。ファイナンシャルプランナーといった専門家たちも老後の節約は大事だと説く人が多いようです。

でも、私は節約については違う考えを持っています。誤解のないようにいっておきますが、それは「どんどんお金を使いなさい」ということではありません。定年後であっても、そうでなくても支出をきちんと管理することは大切です。ただ、節約の方法がどうも間違っているのではないかという気がするのです。

■外食、旅行、趣味は削減対象になりやすい

財務の用語でコントロールできるコストを「管理可能費」、できないものを「管理不能費」といいます。家計の支出にも管理不能なものと管理可能なものがあります。

例えば、外食、旅行、趣味、ファッションといった支出は管理可能です。頻度や金額は自分でコントロールできるからです。支出を削減する際にはこうしたものが対象になることが多いでしょう。

一方、保険料、会員制サービスの年会費、雑誌などの購読料といったものはどうでしょうか。これらは金額が決まっていて、契約をやめない限り、自分では減らすことができません。そのため、管理不能と思われがちです。

しかしながら、私はこれらこそ見直しの余地があると考えます。どうしてなのか説明しましょう。

外食、旅行、趣味、ファッションといった管理可能なものはいってみれば人生を楽しむための費用です。生活を豊かにしてくれるものです。

いくら定年後だからといって、人生の楽しみを削ってしまうのはいかがなものでしょうか。むしろ、それらを楽しみたいためにつらいことも我慢して一生懸命働いてきたのではないでしょうか。

■ストレスがたまり、健康に悪影響を与える場合も

こういう費用をあまり削る必要はありません。逆に、削減することでストレスがたまり、健康にも悪影響を与えかねません。

従って、もう一方の支出を削るべきなのです。この場合は金額のコントロールではなく、その項目そのものをなくす必要があります。

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