Men's Fashion

いつもと違うシャツ、タイで攻める Vゾーンの変化術

How to

実例 Vゾーントレーニング(4)

2018.11.9

MEN'S EX

この春、「新年度、第一印象で勝つ」ための装いを“身だしなみ+お洒落少々”という言葉で表現させて頂いたが、生地や織りが厚みを増し、より幅広くなる秋冬シーズンでは、季節に沿った表現や、もう半歩彩りを加えたスタイルこそが印象upの近道だ。いわば「身だしなみ+“もう少々”お洒落」。基本から実例まで、とくとご研鑽あれ。




攻めたシャツorタイを好印象に変えるには……

ニットとベストが特効薬。

いつもと違うシャツタイで攻めたいが、強く主張しすぎないか心配……。そんなときは、ニットやベストでVゾーンの面積を狭めるテクが有効だ。

それに慣れてきたら、ニットやベスト自体も攻めたものとしながら全体の調和をとる、応用技にステップアップしよう。

01. 暗色のベストで柄同士を馴染ませる

英国的なグレンプレイドは昨今人気だが、スーツやジャケットではなく、身体の真ん中に垂らすタイで取り入れることに怯む人もいるかもしれない。特に服のほうも柄入りの場合、うるさい印象となりがち。そこでここではダークネイビーの襟付きベストをIN。Vゾーンの面積を調節することで、3ピーススーツ的に全体を落ち着いて見せることが可能だ。

ベスト2万3000円/ジャンジ(バインド ピーアール) スーツ12万円/エリコ フォルミコラ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) シャツ2万3000円/ギ ローバー(シップス 銀座店) タイ2万8000円/フランコ ミヌッチ(バーニーズ ニューヨーク) パンツ2万4000円/ジェルマーノ(バインド ピーアール) 時計82万円/ゼニス(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)

〈 ベストの基本 〉

02. ブルー系のグラデの中でグリーンを新鮮なスパイスに

ストライプタイは誰もがお持ちだろうが、このようにはっきりしたグリーン縞のタイとなると中々勇気がいるだろう。とはいえ、このタイはもうひとつの縞がネイビーゆえ、紺ベストがあれば簡単。スーツやシャツもブルー系でまとめれば、グリーンが端正さの中のほどよい彩りに。さらにベストでVゾーンを狭めることで、トラッドな気品まで香ってくる。

ベスト2万1000円/バーニーズ ニューヨーク(バーニーズ ニューヨーク) スーツ55万円/チェザーレ アットリーニ(トゥモローランド 丸の内店) シャツ2万4000円/エリコ フォルミコラ(エストネーション) タイ2万4000円/ドレイクス(リングヂャケットマイスター206 青山店) チーフ4000円/フェアファクス(フェアファクスコレクティブ)

03. 柄×柄の賑やかなVゾーンをベストで巧みに引き算

ヴィンテージ調の柄をジャカードで配したマスタード色タイに、マルチストライプシャツの組み合わせ。クラシックの粋を感じさせるVゾーン演出だが、ややクセの強さもある。そこでここもベストを挟み、シャツタイが見える分量を調節。タイに馴染ませるべくベストはタイと同系統のベージュ色。明るい色味は、全体を軽快に見せる効果ももたらしてくれる。

ベスト2万4900円/シップス(シップス 銀座店) スーツ17万円/リングヂャケットマイスター(リングヂャケットマイスター206 青山店) シャツ2万2000円/ソブリン(ザ ソブリンハウス) タイ3万円/アット ヴァンヌッチ(レガーレ) チーフ8500円/タリアトーレ(トレメッツォ)