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人生を変えるマネーハック

延びる健康寿命 高齢者は75歳以上なら年金不安解消 年金問題をマネーハック(1)

2018/11/5

写真はイメージ=123RF

11月は国が年金の広報キャンペーンに取り組む「ねんきん月間」ということで、いろんな啓発活動をしています。マネーハックも11月は年金の話題を取り上げます。年金改正の新しいビジョンやトピックスをいくつか紹介してみたいと思います。少しアカデミックな論調になりますが、お付き合いください。初回のテーマは年金問題を考える上で大前提となる日本人の長寿化です。

■日本の高齢者は「若返り」を見せている

65歳以上の人を「高齢者」といいますが、実はこれ、実態と大きくずれています。65歳の人を全く体が動かないし、判断能力も衰えているとは誰も思わないでしょう。むしろ、アクティブな世代といってもいいぐらいです。

私が子どもの頃、祖父の還暦祝いに顔を出したとき「60歳まで生きられてよかったね!」というお祝いムードの半面、「徐々に体力は衰え、死期が近づいていることを受け入れていく」という厳粛なムードを感じました。

しかし、それから数十年後、団塊世代である私の父の還暦のときはそのような印象はほとんどありませんでした。70歳を過ぎてようやく「老い」が父に表れ始めたという感じがしています。

これは個人的な感覚ではなさそうです。日本老年学会と日本老年医学会の研究報告によれば、日本の高齢者は「若返り」を見せているというのです。報告書は現在の高齢者は10~20年前と比較して加齢に伴う身体的機能変化の出現が5~10年遅延しており、若返りの現象が見られるそうです。高齢者は65歳からではなく、75歳からに再定義すべきではないかと述べています。

■75歳からを高齢者とする提言も

65歳からを准高齢者、75歳からを高齢者、90歳以降が超高齢者としてもいいのではないかという提言もしています。

60歳代から70歳代の人たちが元気、というのは考えてみれば当たり前の話です。寿命が延びるということは、健康で活力のある時間もまた延びる、ということでもあるからです。

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