Men's Fashion

Vゾーン、奥行きある「1.5色」で気張らずセンスよく

How to

実例 Vゾーントレーニング(2)

2018.11.7

MEN'S EX

この春、「新年度、第一印象で勝つ」ための装いを“身だしなみ+お洒落少々”という言葉で表現させて頂いたが、生地や織りが厚みを増し、より幅広くなる秋冬シーズンでは、季節に沿った表現や、もう半歩彩りを加えたスタイルこそが印象upの近道だ。いわば「身だしなみ+“もう少々”お洒落」。基本から実例まで、とくとご研鑽あれ。

<<(1)Vゾーンの基本の「き」 襟元に美しいシンメトリーを




フツウなのに何故か素敵、は……

メランジ調の“1.5色”で実現しよう。

気張らずセンスよく見せるための手っ取り早い方策が、メランジ調生地の活用。理由は、単色のように見えてそれより奥行きがある“1.5色”ライクな発色だ。

単色よりも中庸的なトーンになるため、他アイテムの色柄とも馴染ませやすく、カンタンに配色上手になれるのも、メランジならではの魅力と言えるだろう。

01. メランジ調の豊かな風合いを白のツイルシャツで際立たせる

黒糸と白糸がジグザグ模様を描く、どこかヴィンテージの趣が薫るメランジ調生地を用いたスーツ。その温かみを活かすべく、タイはブラウン系のレジメンタルタイを合わせた。リネンウールのタイの節感も、ニュアンスアップに貢献。シャツは適度な素材感のあるツイルの白シャツを選び、風合いのバランスに配慮しつつ、スーツの趣を際立たせている。

ジャケット3万9000円、パンツ1万3800円/以上ユニバーサルランゲージ(ユニバーサルランゲージ 渋谷店) シャツ3万6000円/リングヂャケット ナポリ(リングヂャケットマイスター206 青山店) タイ1万6000円/ニッキー(ストラスブルゴ) チーフ4000円/フェアファクス(フェアファクスコレクティブ) メガネ2万4000円/エナロイド(コンティニュエ)

02. ストライプスーツを主役に鉄板のブルーグラデを構築

クラシック然としてアクの強いチョークストライプも、メランジ調だとどこかフランクな見映えになって取り入れやすい。スーツに豊かなニュアンスがあるため、シャツタイはシンプルに徹するのが基本。ここではサックスのツイルシャツ&ネイビーのカシミアタイを合わせて、爽やかなブルーグラデを構築した。好印象間違いナシの、鉄板コーデといえよう。

スーツ24万2000円/ルイジ ボレッリ(バインド ピーアール) シャツ4万3000円/フライ(バーニーズ ニューヨーク) タイ2万円/フランコ バッシ(グジ 東京店) チーフ4000円/フェアファクス(フェアファクスコレクティブ)