桐谷さんの優待投資 リーマン・ショックで心の支えに

日経マネー

桐谷さんが特に思い出すのは、豆腐店を展開する篠崎屋(東2・2926)の優待券。豆腐や総菜、漬物などを安く買い、おかずにできた。「今は優待を廃止してしまったのが残念ですが、当時はとても助けられました」。

こてんぱんにされてよかった

この経験を経て、桐谷さんは優待投資に軸足を移していく。

12年のアベノミクス相場開始以降は信用取引もやめ、優待&配当狙いを中心とした投資スタイルに完全に切り替えた。「儲かったところで調子に乗ると必ず痛い目に遭います。でも優待投資なら、もうそんなことはありません」。以降は、「優待+配当利回りが4%」という自分なりの売買の判断基準を守り続けて、資産を着実に回復してきたのだ。

さらにこの優待投資への転向が、結果として、その後の“人気者”への道につながるのだから人生は分からない。「今となっては、こてんぱんにやられてよかったと思っています。そのおかげで信用取引をやめ、優待で映画を見て、食事をして、仕事を楽しんで、いろんな人にも会えます。人生の幸せ度で言えば、血眼で売り買いして大儲けしていた頃より何倍も高まっているでしょうから」。

こうした起伏に富む経験も、今では講演などのいい話の種だ。

11月の権利確定銘柄

では最後に、ブログ「株主総会お土産日記」が人気の株主優待好き主婦投資家mtips氏が厳選した「2018年11月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2018年11月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2018年11月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、11月27日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

注:データは2018年10月5日時点。売買単位は全て100株。同内容の優待が年2回ある場合、1回分の内容を表記。利回りの──は算出不能を示す

(日経マネー 小谷真幸)

[日経マネー2018年12月号の記事を再構成]

日経マネー 2018年 12月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


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