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「ここまで変えるの?」 ゆりかもめ、駅名変更の現場 南田裕介の変わる「鉄」を見にいく

2018/11/9

ホリプロのマネージャーなのに鉄道好きで有名になってしまった南田さんが、「新たな鉄道と消えていく鉄道」を見に行く連載です

会社員なのに「鉄道好き」としてなぜか有名になってしまったホリプロ南田裕介マネージャー。彼が日々変わり続ける鉄道の現場をたずね、「新たな鉄道と消えていく鉄道」に迫る新連載。アップデートし続ける鉄道の現場を見に行きます。

連載初回に訪れたのは、お台場をはじめ、東京都の臨海地区をぐるりと巡る新交通システム「ゆりかもめ」。レインボーブリッジを渡って、お台場、フジテレビ、東京ビッグサイト、そして移転オープンしたばかりの豊洲市場など、観光地へのアクセス路線としても人気です。

1995年に開業したゆりかもめですが、2018年7月9日、2つの駅名を変更すると発表しました。2019年3月、「船の科学館」駅が「東京国際クルーズターミナル」駅に、「国際展示場正門」駅が「東京ビッグサイト」駅に変わるのです。

なぜ今、駅名を変えるのか。駅名変更にはどんな作業が発生するのか。大の鉄道好き南田さんがゆりかもめ本社を訪ねました。

連載第1回で訪れたのは「ゆりかもめ」

■なぜ駅名を変更するの?

ホリプロ・南田裕介マネージャー(以下、南田) 早速、聞いちゃいましょう。「船の科学館」駅と「国際展示場正門」駅、なぜ改称するんですか?

ゆりかもめ・総務部総務課長 新井卓地さん(以下、新井) 大前提は、「分かりやすいように」です。「国際展示場正門」駅の近くにある展示施設「東京ビッグサイト」は、「東京国際展示場」が正式名称ですが、利用するみなさんには愛称の「(東京)ビッグサイト」で定着しています。駅名も東京ビッグサイトの方が分かりやすいと考えました。

建設中の「東京国際クルーズターミナル」は、2020年夏に完成すれば、臨海副都心のランドマークとなるのはもちろん、東京の海の玄関口になります。船で入国する外国の方も増えますので、東京を象徴する公共施設の名称を駅名にすべきと判断しました。

南田 副駅名として追加する方法じゃダメなんですか。「国際展示場正門(東京ビッグサイト)」「船の科学館(東京国際クルーズターミナル)」というふうに。東京メトロ千代田線は、「二重橋前(丸の内)」「明治神宮前(原宿)」と表示していますよね。

新井 駅名はシンプルなほうがいいと考えています。特に「東京国際クルーズターミナル」は、外国の方にとって日本の出入り口になりますから駅名は一つの方がいいと考えています。また、副駅名だと「乗換案内」のアプリでうまく検索できない可能性があります。

平山ゆりの(息子の影響で興味を持ち始めたばかりの「浅鉄」ライター。以下、平山) そもそもの話ですけど、駅名変更は珍しいことではないみたいですね。東京スカイツリーが開業したとき、東武鉄道伊勢崎線「業平橋」駅が「とうきょうスカイツリー」駅に変わりました。全国的にみても1年で10駅前後の改称があるようです。

南田 変えているところは変えていますよね。今年8月に、長崎電気軌道という路面電車が停車駅の3分の1にあたる13カ所の名称を変更したんですよ。「松山町」が「平和公園」に、「浜口町」が「原爆資料館」に、「築町(つきまち)」が 「新地中華街」と有名スポットを採用するなど、市民以外にも分かりやすくしたのが特徴です。

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