配信を見ていると、連打するようにギフトを贈る視聴者もいる。林村さんの場合、いちばんギフトが多かった6月は、2400万ポイントにも上ったという。1ポイント=1円ではないが、「やりがいのある金額を手にしている」。

もちろん多くのギフトをもらえるのは林村さんがトップライバーであるからだ。人気の秘密を自分で分析してもらうと「毎日コツコツと続けているのが大きいのかな」という答えが返ってきた。「あと、私は新しいことによくチャレンジしているので、その過程も一緒に楽しんでもらえてるんじゃないかと思います。視聴者さんとは一緒に成長している気持ちですね」

あきらめていた歌手活動も

17 Liveは、視聴者に向け、1カ月3750~188000円を課金することで様々な特典を得られる「ライバーアーミー」という会員システムも用意している。林村さんの会員は現在40人いて、先日開催したオフ会には25人が集まった。その時は林村さんがカレーを作ったり、アクセサリーを手作りでプレゼントしたり、交流を楽しんだ。

画面を通してのコミュニケーションと、リアルで人と会うコミュニケーションに違いは感じないのか?

「感じないですね。視聴者さんとのコミュニケーションという意味では全く一緒です。ライブ配信の延長線上にリアルがある感覚ですね」

配信を続けてきたことで「あきらめていた歌手活動にも希望が持てるようになってきた」と林村さん。17 Liveで配信を始めた当初の目標は、トップライバーになることだったが、現在は、他のメディアにも出ることで活躍の幅を広げ、さらに知名度をあげることを目指している。林村さんが見据えるのは「17ライバー発の歌手」だという。

新しいサービスにどう対応するか

動画配信サービスはますます勢いを増している。ニールセンデジタルの調査によると2017年11月の時点でのYouTube利用者は3617万人。YouTubeのサービスを提供するGoogleは広告主向けイベントで、17年の成果として「18~64歳のネット人口の82%が視聴した」と発表した。

一般の人も動画を投稿できる新しいサービスも次々に登場している。米調査会社のセンサータワーによると18年上半期のアップル製品向けアプリの世界でのダウンロード数は中国の新興企業、バイトダンスの動画共有サービス「TikTok」が首位にたった。Facebookは18年8月29日にオンライン動画配信サービス「Facebook Watch」を日本でも開始。Instagramも6月に縦型動画を投稿できるアプリ「IGTV」を発表した。

変わり続ける動画配信サービスを、配信する側はどう利用しているのか。

林村さんもYouTubeやSHOWROOMでの配信を経て、17 Liveにたどり着いた。将来的に、他に魅力的なプラットフォームができたらどうするのか? 林村さんの答えは「その時に考えます」。新しく出てくるサービスにその都度対応していく考えだという。

(文 田中一成、写真 飯本貴子)