しかし次第にSHOWROOMで配信するのがつらくなったという。「生配信はリアルに急接近します。それに一時期、疲れてしまったんですね」
またSHOWROOMは、AKB48グループをはじめとした大手芸能事務所所属のアイドルやタレントも多い。「事務所に入らず、フリーで配信することにすこし限界を感じていた」彼女に、知り合いが紹介したのが17 Liveだった。
「配信を見て、PRに起用してもらえる機会が多いと思ったんです。活動するライバーの多くが、フリーで活動しています。わたしもがんばれば、CMやWEB広告につかってもらえそうだ、チャンスがあるのではと思いました」
林村さんが17 Liveでの配信をはじめたのは2018年1月1日から。活動は音楽配信がメインだ。視聴者のリクエストに応えて有名曲をカバーする。その他にも、視聴者とコメントを通してコミュニケーションをしたり、ゲームをしたり。愛犬との散歩も配信する。
配信は毎日行い、休むのは月に1日だけ。ただ当初は1日6~8時間だった配信時間は、現在、平均3時間と短くなった。
「最初はフォロワーさんも少なかったので、配信時間を長くして、とにかく人を集めることを考えていました。それから3時間に短縮したのは、ダラダラ質の低いことをしたくなかったから。3時間にしてからも、フォロワーさんは増え続けていますし、今の配信時間に手応えはあります」
視聴者と一緒に成長していく気持ち
17 Liveは「稼げる配信アプリ」としても知られる。台湾には月収1億円のトップライバーもいるという。ライバーに収益をもたらすのが「投げ銭システム」。17ライバーの配信に好感を持った視聴者は、ポイントを購入して、そのポイントを使いギフトを17ライバーに贈ることができる。中には10万ポイントのギフトも存在する。ライバーは、贈られたギフトの金額の一部を受け取れる。17Liveはライバーが受け取る比率を公開していないが、獲得ポイントの平均15%程度だとみられている。
「17 Liveは贈られるギフトの数がかなり多いですね。スタンプ形式だから気軽に贈れるんだと思います」