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休みは月1日、視聴者と一緒に成長 動画配信者の素顔

動画配信のむこうがわ

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Facebookやインスタグラムも新サービスを開始するなど、ユーザーが自分で動画を投稿できる動画配信サービスがますます存在感を増しつつある。それぞれの動画サービスにはどんな特徴があり、どんな人が投稿しているのか。実際に投稿している人を取材し、その話を通じてサービスの特徴を探っていく。最初に取り上げるのは、記事「読者モデル注目 『投げ銭』動画アプリは稼げる?」でも紹介した「17 Live」。そこでトップクラスの人気を持つ女性、林村ゆかりさんに話を聞いた。

世界で広がる「投げ銭型」ライブ配信

新しいサービスが次々に登場する動画配信で今、注目されている形態の1つが「投げ銭型のライブ配信アプリ」だ。SHOWROOMやLINE LIVEがそのサービスの代表例。視聴者が生配信をしている配信者にコメントやいいね、そして、アプリ内で課金・購入した「有料ギフト」を贈る。ギフトによって発生したお金は運営側と配信者でわけられる。この報酬で月に数百万円を稼ぐ配信者も少なくないといわれている。

投げ銭型のライブ配信アプリの中でも、世界で話題になっているのが「17 Live」。台湾でリリースされたライブ配信アプリ。アジア地域を中心に世界9カ国・地域の「17ライバー」(配信者)と「オーディエンス」(視聴者)がリアルタイムでコミュニケーションを取ることができる。18年10月現在のユーザー数は世界で4000万人、100万人の17ライバーが毎月50万時間以上のライブ配信を行っているという。

18年5月にはエイベックス・マネジメントと「17 Live×avex オーディション」を共同開催。オーディションを勝ち抜いた17ライバーはエイベックス・アーティストアカデミーの育成生として、一流の講師陣から無償でレッスンを受講できる。オーディションの結果、2人の17ライバーが選ばれた。

芸能プロダクションも注目する17ライバー。彼らはどういう理由で配信を始め、どんな生活を送っているのか。トップクラスの人気を誇る林村ゆかりさんに、17ライバーの日々を聞いた。

配信を休むのは月1日だけ

17 Live内では音楽配信を中心にライブ配信を行っている林村さん。実は以前にも別の動画配信を体験しているという。もともとは歌手を目指しジャズバーで経験を積んでいた彼女は、動画編集を勉強するため、まずYouTubeにメークや歌唱動画を投稿。次に「SHOWROOM」での生配信に挑戦し、1年半ほど配信をつづけることで、今につながる生配信の感覚をつかんだ。

しかし次第にSHOWROOMで配信するのがつらくなったという。「生配信はリアルに急接近します。それに一時期、疲れてしまったんですね」

またSHOWROOMは、AKB48グループをはじめとした大手芸能事務所所属のアイドルやタレントも多い。「事務所に入らず、フリーで配信することにすこし限界を感じていた」彼女に、知り合いが紹介したのが17 Liveだった。

「配信を見て、PRに起用してもらえる機会が多いと思ったんです。活動するライバーの多くが、フリーで活動しています。わたしもがんばれば、CMやWEB広告につかってもらえそうだ、チャンスがあるのではと思いました」

林村さんが17 Liveでの配信をはじめたのは2018年1月1日から。活動は音楽配信がメインだ。視聴者のリクエストに応えて有名曲をカバーする。その他にも、視聴者とコメントを通してコミュニケーションをしたり、ゲームをしたり。愛犬との散歩も配信する。

配信は毎日行い、休むのは月に1日だけ。ただ当初は1日6~8時間だった配信時間は、現在、平均3時間と短くなった。

「最初はフォロワーさんも少なかったので、配信時間を長くして、とにかく人を集めることを考えていました。それから3時間に短縮したのは、ダラダラ質の低いことをしたくなかったから。3時間にしてからも、フォロワーさんは増え続けていますし、今の配信時間に手応えはあります」

視聴者と一緒に成長していく気持ち

17 Liveは「稼げる配信アプリ」としても知られる。台湾には月収1億円のトップライバーもいるという。ライバーに収益をもたらすのが「投げ銭システム」。17ライバーの配信に好感を持った視聴者は、ポイントを購入して、そのポイントを使いギフトを17ライバーに贈ることができる。中には10万ポイントのギフトも存在する。ライバーは、贈られたギフトの金額の一部を受け取れる。17Liveはライバーが受け取る比率を公開していないが、獲得ポイントの平均15%程度だとみられている。

「17 Liveは贈られるギフトの数がかなり多いですね。スタンプ形式だから気軽に贈れるんだと思います」

配信を見ていると、連打するようにギフトを贈る視聴者もいる。林村さんの場合、いちばんギフトが多かった6月は、2400万ポイントにも上ったという。1ポイント=1円ではないが、「やりがいのある金額を手にしている」。

もちろん多くのギフトをもらえるのは林村さんがトップライバーであるからだ。人気の秘密を自分で分析してもらうと「毎日コツコツと続けているのが大きいのかな」という答えが返ってきた。「あと、私は新しいことによくチャレンジしているので、その過程も一緒に楽しんでもらえてるんじゃないかと思います。視聴者さんとは一緒に成長している気持ちですね」

あきらめていた歌手活動も

17 Liveは、視聴者に向け、1カ月3750~188000円を課金することで様々な特典を得られる「ライバーアーミー」という会員システムも用意している。林村さんの会員は現在40人いて、先日開催したオフ会には25人が集まった。その時は林村さんがカレーを作ったり、アクセサリーを手作りでプレゼントしたり、交流を楽しんだ。

画面を通してのコミュニケーションと、リアルで人と会うコミュニケーションに違いは感じないのか?

「感じないですね。視聴者さんとのコミュニケーションという意味では全く一緒です。ライブ配信の延長線上にリアルがある感覚ですね」

配信を続けてきたことで「あきらめていた歌手活動にも希望が持てるようになってきた」と林村さん。17 Liveで配信を始めた当初の目標は、トップライバーになることだったが、現在は、他のメディアにも出ることで活躍の幅を広げ、さらに知名度をあげることを目指している。林村さんが見据えるのは「17ライバー発の歌手」だという。

新しいサービスにどう対応するか

動画配信サービスはますます勢いを増している。ニールセンデジタルの調査によると2017年11月の時点でのYouTube利用者は3617万人。YouTubeのサービスを提供するGoogleは広告主向けイベントで、17年の成果として「18~64歳のネット人口の82%が視聴した」と発表した。

一般の人も動画を投稿できる新しいサービスも次々に登場している。米調査会社のセンサータワーによると18年上半期のアップル製品向けアプリの世界でのダウンロード数は中国の新興企業、バイトダンスの動画共有サービス「TikTok」が首位にたった。Facebookは18年8月29日にオンライン動画配信サービス「Facebook Watch」を日本でも開始。Instagramも6月に縦型動画を投稿できるアプリ「IGTV」を発表した。

変わり続ける動画配信サービスを、配信する側はどう利用しているのか。

林村さんもYouTubeやSHOWROOMでの配信を経て、17 Liveにたどり着いた。将来的に、他に魅力的なプラットフォームができたらどうするのか? 林村さんの答えは「その時に考えます」。新しく出てくるサービスにその都度対応していく考えだという。

(文 田中一成、写真 飯本貴子)

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