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普段はかかわりがない人と接するのも学びの意欲を高める機会になる。写真はイメージ=PIXTA

普段はかかわりがない人と接するのも学びの意欲を高める機会になる。写真はイメージ=PIXTA

生き生きと働き続けるための「大人の学び」の極意は何か。リクルートワークス研究所主任研究員の辰巳哲子氏が解説する連載、最終回の今回は「学び上手」になる方法と心の持ち方を考える。

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学習の習慣、「ある」人は高所得?

リクルートワークス研究所が2018年8月に発表した「全国就業実態パネル調査」で、学生時代に学習習慣があった人は、社会人になってからも仕事に関連して学ぶ習慣を持ち続けていることがわかりました。学習習慣があった人は全体の30.9%にとどまりましたが、正社員とそうでない人(非正社員)のどちらも同じような割合でした。

出所:リクルートワークス研究所の全国就業実態パネル調査に基づく「分析報告書2018 どうすれば人は学ぶのか」

出所:リクルートワークス研究所の全国就業実態パネル調査に基づく「分析報告書2018 どうすれば人は学ぶのか」

全国就業実態パネル調査:全国の15歳以上の男女約5万人から回答があった。今回のデータは働いた経験がある人の回答の集計。学習習慣があった人とは「授業やテストの対策のみならずふだんから関心を持った事柄について自らも調べものをするなど、習慣的に学習していた」「授業やテストのために、直前だけではなく、常日頃から学習をしていた」と答えた人の合計。

教育と労働の問題に詳しい矢野真和東京工業大学名誉教授は、2009年の「教育と労働と社会」という論文で、学ぶ姿勢と所得の関係について、大学時代に獲得した学習習慣が社会人になってからの学習習慣に影響し、学習習慣の有無が所得の差を生じさせていると分析しました。学生時代に学習の習慣をつけ、職場でも継続的に学んでいる人の方が所得が高かったというのです。

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