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日清の進化形カップ麺 スープと具を好みにアレンジ

日経トレンディネット

2018/11/13

新発想を取り入れた新商品「モモフクヌードル」。熱湯を注いで3分で完成。麺は全粒粉と食物繊維入りのノンフライ麺で、平打ちウェーブタイプの麺が濃厚なスムージースープによく絡む
日経トレンディネット

安藤百福(あんどう ももふく)氏が1971年に世界で初めて発明し、国内外の販売実績はこれまでに400億食以上。熱湯さえあれば手軽に胃袋を満たしてくれる大衆の味。それが日清食品のカップヌードルだ。2018年10月3日、そのカップヌードルのプレミアム版「モモフクヌードル」が阪急うめだ本店で発売された。テーマは「未来のカップヌードル」。化学調味料を一切使用しておらず、2145通りの組み合わせのなかから好みの味にカスタマイズできるのが特徴だ。

店頭で3種類のスープと、ほうれん草、赤ピーマンなど10種類の色とりどりの「ヤサイコロ」のなかから、スープを1種類、ヤサイコロを4種類選ぶと、カップに投入して完全包装してくれる。

カスタマイズ方式を導入した理由について、同社マーケティング部兼第1グループブランドマネージャーの藤野誠部長は「これまで加工食品といえば大量生産が当たり前だったが、これからはよりカスタマイズされたものが登場してくる時代。生産者の顔が見えるところで手作り感を訴求することにより、加工食品の新しい形を伝えたかった」と話す。

2145通りの組み合わせが可能。スムージースープ3種類から1種類、ヤサイコロ10種類から4種類を選んで作る。スープに合わせてヤサイコロをあらかじめセットした「おすすめセレクト」3種やギフトセットも販売している

■阪急のオンリーワン戦略で初タッグ

即席麺最大手と百貨店という異色のコラボが実現したきっかけは、阪急サイドからの提案だった。同店は12年秋の建て替えオープン以降、グリコの高級ポッキー「バトンドール」やカルビーの新感覚ポテトチップス「グランカルビー」などの限定販売の「オンリーワン商材」を次々と開発。いずれも発売当初から話題を呼び、大ヒットを飛ばしてきた。

「オンリーワン商材として扱うのは、誰もが知っているブランド。すでに知られているブランドに、2社のフィルターをかけることで驚きと発見が生まれる。それを限定販売することで話題を呼び、購入するためにさらに行列ができる。このオンリーワン商材をカップヌードルで作りたいとお願いしたところ、二つ返事で受けてもらえた」(阪急阪神百貨店フード新規事業開発部ディビジョンマネージャーの馬場淳士氏)

日清食品にとっても、阪急うめだ本店に常設店を構えるのは願ってもないチャンスだった。インスタントラーメンは通常、スーパーマーケットやコンビニを主販路とするため、「(モモフクヌードルで)既存客とは異なる新たな客層の獲得を狙う」と、藤野部長は期待を寄せる。

実は、阪急百貨店と日清食品の取り組みは、今回が初めてではない。1958年に安藤百福氏がインスタントラーメン「チキンラーメン」の開発に成功し、試食販売会場として選んだのが阪急うめだ本店地下食品売り場なのだ。その後、チキンラーメンが世界食となったのは誰もが知るところ。60年の歳月を経て、今度はカップヌードルの概念を変える新商品が、同じ食品売り場に登場したというわけだ。

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