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食のリーダー

街場の食堂からホテルの味へ挑戦 すかいらーく創業者 すかいらーく創業者 横川竟氏(上)

2018/10/31

すかいらーくの実質的創業者、横川竟氏

1970年7月、東京都府中市に「すかいらーく」1号店を開店以来、半世紀にわたり日本の「食」の一時代を築いてきた、すかいらーく。ハンバーグを代表的なメニューに、子供からお年寄りまでのファミリー客に、手軽な価格で明るく、楽しく、きれいな食事の場を提供したいと、ファミリーレストランの先駆者となった横川竟(よこかわきわむ)氏に、レストランビジネスや「食」に対する思いを語っていただいた。そこに見えてきたのは、1号店開業前からの多店舗展開の計画、構想力だった。

--まず、「食」の世界に入られたきっかけというのは。

中学を出て長野県から働くために上京、寄り道はあったのですが築地の食品問屋に就職したのですね。その後、食品店の店長を任されたりと色々な経緯を経て、昭和37年(1962年)4月に兄弟4人で「ことぶき食品」という会社を設立、東京・ひばりが丘に食料品店を開業しました。これが成功し、本格的スーパーとして店舗数も6店にまで拡大、「日本一のスーパーになれるのではないか」という話を兄弟でしたこともありました。

しかし、6号店である国分寺店の近くに西友が進出してきて、大手の力を見せつけられました。そこでスーパーから撤退することを決め、次にやる商売は何かと考えたときに出たのがキャバレーかレストランでした。それまで食品関係の仕事をしてきたことと、当時我々兄弟はあまり酒が飲めなかったので、アルコールではない方向へということで、レストランを選んだのです。

--それで昭和44年に、米国へ視察旅行に行かれたのですね。

当時からチェーンストア研究団体のペガサスクラブに加盟していて、米国で起きていることが10年後に日本に入ってくると学んでいたのです。それで兄弟4人が自腹を切って別々に、米国のレストラン事情の視察に行った。帰国後に4人で議論し、ファストフードにするかテーブルサービスのレストランにするかで意見は分かれたのですが、ファストフードでは資金や人材が必要だし、いずれ大手企業が参入してきて、スーパーの二の舞を演ずることになりかねない。しかし、テーブルサービス型のレストランは人が価値を作るから、大手にはできないぞということで、こちらを選んだわけです。

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