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積立王子のヤング投資入門

長期投資に相場観は不要 コツコツ運用が成功の近道 積立王子のヤング投資入門(19)

2018/11/2

中野さんは投信運用で「適切な売買のタイミングを見極めるのは相当困難」と話す

「これから将来の資産づくりに向けて、しっかり投資を始めるぞ」と意を決したヤング投資家の皆さん。まず考えるのは「良い商品を見つけなきゃ」だと思います。もちろん、それは大切なことに違いありません。

■商品選択できても、成果がうまく出ないことが…

長期の資産づくりが目的なのに、毎月高い分配金が払い出される投資信託を選んではいけません。特定のテーマやマーケットに集中した投信はブームが過ぎると値段が下がる傾向があり、適切な売買のタイミングを見極めるのは相当に困難です。こうした商品がヤング投資家のみなさんにふさわしくないことは、これまでのコラムで学べたと思います。

ところが、長期の資産形成に適した商品をばっちり選択できたとしても、運用成果がうまく出ないケースが実は多い。商品選び以上に、商品を買った後の各人の投資行動が、運用成果を大きく左右するのです。

資産運用とは将来の不確実性が利益の源泉であり、当然、商品の値段は上がったり下がったりを繰り返します。日々の価格変動があることで、同じ商品に投資しても購入価格しだいで途中の損益は違ってきます。まして値動きに反応して売却すると、その時点で運用が終了し、損益が確定してしまいます。たとえ長期の資産形成に最適な商品に巡り合えても、その後の行動により成果は全く違ってくるというわけです。

米国にこんな調査結果があります。株式市場の代表的指標であるS&P500に連動する上場投資信託(ETF)に、1993~2013年の20年間継続して投資したとすると、年率で9.2%のリターンをあげられました。一方、ここに参加した多くの個人投資家ははるかに低い2.5~3%程度のリターンしか得られなかったようです。

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