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NHK交響楽団首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ氏

NHK交響楽団首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ氏

現代を代表する指揮者のひとり、パーヴォ・ヤルヴィ氏(55)。現在もNHK交響楽団(N響)やドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団を率いるなど、世界的な人気だ。そのヤルヴィ氏は「指揮者は企業の最高経営責任者(CEO)に似ている」と語る。

知名度上げるプロモーション活動も仕事

――N響の首席指揮者に就任して4年目です。

「大変満足しています。N響はすばらしいオーケストラで、シカゴ交響楽団やロンドン交響楽団など欧米のオーケストラと比べても決して引けをとりません」

「残念なのは、地理的に遠いため、欧米における知名度や認知度がそれほど高くないことです。知名度を上げるために海外ツアーなどのプロモーション活動を強化することも、首席指揮者としての私の重要な任務の一つです」

――プロモーション活動まで担うあたりは、ビジネスマンのようです。

「指揮者と企業経営者はよく似ています。例えば、製薬会社のCEOは、必ずしも薬の作り方を知っているわけではありませんが、製薬会社を経営することはできます。そして、人を雇い、組織を管理し、長期戦略を立て、どうすれば組織を成長させられるか、知名度を上げることができるかといった課題に取り組み、成果を上げる。それがCEOの仕事です」

「指揮者も同じです。指揮者は、オーケストラのすべての楽器を演奏できるわけではありませんが、オーケストラを束ねることはできます」

「それに、指揮者の仕事は、単にタクトを振るだけではありません。その楽団の成長戦略を練り、採用オーディションに立ち会い、また、自らメディアに出るなど先頭に立って組織を売り込むこともします。特に首席指揮者のように楽団に対して大きな責任を持つ立場の指揮者は、経営者的な役割を果たすことがより求められています」

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