トランクルーム要らず かさばる服をスマホで管理サマリー社長 山本憲資氏

■リアルな「モノ」情報を蓄積できる強み

――サービスを始めた理由は。

「寺田倉庫さんとお話をさせていただく中で、モノをモノとして預かる『保管』というものを考えたときに、所有と物欲のデータだけではなくリアルに持っているモノを蓄積していくことで、できることはもっと広がるのではないかと思いました。データとして預かる、すなわち何を預かっているのかが分かれば、保管ということ自体も進化させることができる」

「例えば、このアイテムを持っている人はこれが好きですよねとレコメンドができるとか、モノは保管したまま所有権だけ他の人に譲渡したりするというのは、ただスペースを貸しているだけではできないこと。おのおのが何を預かっているのかが見えて分かると、そういったことができるようになって面白いのではないかと思ったのも、サービスを始めたひとつのきっかけですね」

――トランクルームなどではなく、ボックス単位でモノを預かっている理由は。

「寺田倉庫さんがもともと箱で、しかも中身を開けて保管するというノウハウを持っていたということも大きいです。箱で管理すると保管効率がすごく良い。例えば、大きい自転車を並べるのと、箱を並べるのであれば、同じ体積でも箱の方が保管効率は良く、結果的にユーザーさんに安く利用していただけます」

――服や本などの保管は温度や湿度管理が大変だと思うが、具体的にどうしているのか。

「温度・湿度のコントロールを24時間365日(1日3回のチェック)実施し、カビの発生しにくい保管環境を常に保持しています。また、入出庫の際の急激な気温の変化を避けるため、季節により温度・湿度も変更しています」

■服の保管、1人平均30着 クリーニング依頼サービスも

アパレルボックスには15着ほどが収納可能

――トランクルームとの差異化部分はなにか。

「都内でトランクルームを借りようとすると、月額約1万円かかりますが、サマリーポケットだと一番安くて250円から使えます。また、トランクルームだと自分で持ち運んで預けなければいけないので、車を持っていない人が使うのはハードルが高い。その点、サマリーポケットは自宅まで集荷に来てくれて、取り出すときも自宅まで届けてくれるので、ハードルも低いかと思います」

「ほかに『コンシェルジュストレージ』と呼んでいるサービスもあります。スタンダードプランでは箱に入っているアイテム1点ごとの取り出し(取り出し送料800円~)ができます。ハンガーにかけるとか、クリーニングを依頼できたりするのも特徴です。要らなくなったモノは、ヤフオク!にて完全おまかせの匿名で売ることもできます」

――収納量も気になるが、例えばひとつの箱にはどれくらい服が入るか。

「サマリーポケットではプランとボックスを選べるようになっているのですが、例えばスタンダードプランのアパレルボックスだと1箱平均15着ほど収納可能です。服を預けている利用者にアンケートを実施したところ、平均30着預けているという結果が出ています。主に衣替え利用や、サイズアウトした子供服を思い出やお下がり待ちでお預けいただいている方が多いようですね」

――ユーザーからの実際の反応はどうか。

「ユーザー調査を行っていますが、おおむね利用者の満足度はすごく高いです。現在アプリのダウンロード数は約10万。1人当たりの平均月額利用額は約1,500円で、4~5箱くらい預けている状況。やはり、ボックスでモノを預けるというのに慣れていない方が多いので最初のハードルは高いのですが、1回使うと、『あ、これはあそこに預ければいいや』と思っていただけることが多いですね」

夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash
夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash