さらに3次元になったら皆驚くだろうなと、人間と等身大の着ぐるみをプロデュースしました。今では「ルキベア」くんは広報宣伝部社員として各地の店頭に出張し、販売促進に一役買っています。「庭崎さん、本気ですか?」といいながらも、こうしたアイデアを実現してくれる理解ある周囲には感謝しています。

グローバル化する世界の中で、国籍や文化を含め、あらゆる多様性を受け入れ、それぞれの背景から生み出されるアイデアを取り入れていくことが、企業にとって大きなメリットになります。新たに女性が管理職になったとき、私は今でもあのとき自分が言われたように、「女性だからといって肩肘はる必要はない。自然体で個性を生かしていってほしい」と伝えるようにしています。

直属の上司だけではなく、企業のトップも含めて、バックアップしていく意思が伝われば、本人にとってモチベーションアップにつながります。そして、本人が上の立場になったときに次の世代に同じように働きかけることで組織の中に良い循環が生まれていくのではないでしょうか。

にわさき・きよこ
日本女子大文卒、服部セイコー(現セイコーホールディングス)入社。ライセンスジュエリーを担当。2001年にセイコーウオッチへ。18年取締役常務執行役員。

[日経産業新聞2018年10月25日付]

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