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がんステージ4でも働ける 大切なのは職場の信頼関係 がんになっても働き続けたい~西口洋平さん(上)

日経Gooday

2018/11/15

がんの治療と仕事を続けながらキャンサーペアレンツの活動をする代表理事の西口洋平さん
日経Gooday(グッデイ)

ある日、がんになったら、今まで続けてきた仕事はどうすべきか――。今、がん患者の3人に1人が働く世代(15~64歳)といわれている。しかし、告知された患者が慌てて離職したり、雇用する企業が患者の対応に困惑し、うまく就労支援できなかったりすることが少なくない。自身もがんになったライター・福島恵美が、がんと診断されても希望を持って働き続けるためのヒントを、患者らに聞いていく。

第2回は、仕事とがんの治療を続けながら、子どもを持つがん患者のつながる場をつくっている一般社団法人キャンサーペアレンツ代表理事の西口洋平さんに、自身の働き方を伺った。

■35歳のときにステージ4の胆管がんと診断

――最初に西口さんが、がんと告知されたときの状況をお聞かせいただけますか。

僕は大学卒業後に人材サービス会社のエン・ジャパンに入社したのですが、がんになったときは関連会社で営業の仕事をしていました。いくら寝ても疲れが取れず、だんだんと下痢が続くようになり、体力が落ちていって…。とにかく下痢を止めたくて病院に行くと、僕の目に黄疸(おうだん)が出ていることに医師が気付きました。その医師は総合病院から派遣されていた人。もともと勤務する総合病院で精密検査ができるように手配してくれました。

その検査の結果、胆管がんと診断され、頭が真っ白になりました。2015年2月のことで35歳のとき。当時、一人娘は小学校に入学する前で、がんになったことをどう伝えればいいのか、途方に暮れました。

しばらくしてから、がんを切除するために開腹手術をすることに。おなかを開けるとがんは腹膜など周囲に転移し、切除することはできませんでした。がんの影響で胆管が詰まり、胆汁が流れにくくなっていたのが下痢の原因だったので、胆管に管を通す処置だけをしました。がんは最も進行しているステージ4との診断でした。その後、抗がん剤治療を開始することなり、最初の数回は入院中に、それ以降は今も外来で抗がん剤治療を続けています。

■仕事の継続には日ごろの信頼関係が大切

――胆管がんになったことを、会社にはどのように伝えたのですか。

3月になってから、まず人事部にメールで相談し、会社近くの喫茶店で人事部長と話をしました。すると、「今どんな状態なの?これからどんな治療をどのくらいの期間でするの?西口君はどうしたいと思っているのかな」と結構淡々と話をしてくれたんです。がんになったと聞いて驚き、感情的に話す人が多い中、初めて冷静に対応してもらえてうれしかったですね。

その人事部長から、「会社の有給休暇以外に健康保険組合にも色々な制度があるから、使えるものを探してみよう」と言われ、仕事と治療が両立できるように考えてもらえて…。4月から抗がん剤治療のために週1回の通院が始まるので、3月末まではその年度の有給休暇の残りを使い、4月はほぼひと月欠勤して会社を休みました。職場復帰したのはゴールデンウイーク前のことです。

僕はたまたま人事部長に相談したことで、会社のどの制度をどう使えばいいかが分かりましたが、ひょっとするとそれは結果オーライだったのかもしれません。かたや、病気をしたときの制度の有無よりも、会社の人たちとの日ごろの信頼関係が大事だと思いました。

例えば、会社の制度が充実していても、病気になった社員と話を受けた上司との関係性が良好でなかったり、日ごろの会社との信頼関係がない場合、助けを求めても理解されにくく、制度のことを教えてくれなかったり、利用させてもらえないかもしれない。病気になることを前提に働いているわけじゃないけれど、「あいつのことなら助けたい」と思ってもらえるような関係を、日ごろからつくっておくことは大切だと思うのです。

■セカンドオピニオンを機にやりたいことをしようと決意

――今も週に1日は通院治療のため休み、残りは会社で働くというスタイルですか。

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