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FX、高倍率取引はリスクも大 損失拡大で強制決済 「ロスカット」遅れるケースも

2018/10/28

写真はイメージ=PIXTA

平日の午後9時すぎ。良男と幸子はテレビのニュースをみながら、世界の政治や経済の動向について、あれこれ話をしています。そこへタブレット端末で調べものをしていた満が、2人に話しかけてきました。端末の画面上でなにかを発見した様子です。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中) 筧満(かけい・みつる、15) 

筧良男 満、どうした?

筧満 パパ、僕、インターネットで世界の貿易のことを調べていたら、広告が自動的に出るようになったよ。アルファベット2文字で「FX」だって。

筧幸子 それは「外国為替証拠金取引(FX)」のことね。プロの為替ディーラーのように、個人が円を売ってドルやユーロなどの外貨を買ったり、その逆をしたりする金融サービスのことよ。は15歳だから、取引するにはまだ早いわね。

良男 FXってリスクが大きいと聞いたことがあるな。

幸子 FXは手元の資金(証拠金)に「レバレッジ」と呼ぶ倍率をかけて、より多くの取引金額で外貨同士を売買できるの。「買い」「売り」の双方から取引できるのが特徴よ。個人投資家は最大倍率が25倍だから、10万円の手元資金があれば最大250万円分の外貨を売買できるの。例えば、1ドル=100円で1万ドルを買い、110円まで円安・ドル高が進めば、税引き前で10万円弱の利益が出るわ。さらに、金利収入に相当する「スワップポイント」も取引額分だけ得られるの。

 もうかりそうだね。

良男 でも逆に円高・ドル安が進めば損するんだろう?

幸子 そうね。予想に反した方向へ為替が動いた場合、証拠金が少ないほど損失が確定するリスクが高くなるの。高倍率ならなおさらよ。マネックス証券の福島理さんは「期間数カ月の運用を目指す初心者は2~3倍など低倍率から始めるのが望ましい」と指摘しているわ。

良男 どんな人がFX取引をしているのかな?

幸子 10年ほど前から、FXを手掛ける日本の個人投資家、通称「ミセス・ワタナベ」が多く取引しているといわれてきたわ。外為どっとコム総合研究所調査部長の神田卓也さんによると、「株式投資と比べると若い年齢層が多い」そうよ。それと年代別に証拠金倍率をみると、興味深い傾向があるわ。

 へえ。どんな?

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