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座りっぱなしの人の死亡リスク、14疾患で上昇確認

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日経Gooday(グッデイ)

仕事以外の余暇の時間に座って過ごす時間が長い人では、運動習慣の有無にかかわらず、総死亡(あらゆる原因による死亡)と14種類の疾患による死亡のリスクが高まることが、米がん協会のAlpa V Patel氏らが行った研究で分かりました。

余暇に座りっぱなしの人はどんな病気による死亡が増える?

これまでにも、余暇のほとんどを、テレビを見たりゲームをしたりして座って過ごす人は死亡リスクが高いという研究報告はありました。今回Patel氏らは、仕事を除く余暇の時間を座って過ごすことと、特定の死因による死亡の関係を調べることを目的に、「Cancer Prevention Study II(CPS-II)」という疫学研究の参加者のデータを分析しました。

CPS-IIは、がんの罹患と死亡に関する調査を目的として、米国の人々を前向きに追跡した研究[注1]です。今回は、1992年時点で50~74歳で、登録時には、がん、心臓発作、脳卒中、肺気腫/肺疾患などの主要な慢性疾患の病歴を持たず、分析に必要な情報がそろっていた人々を選んで分析しました。

1992年に行われた調査では、「過去1年間、日常的に、仕事を除く余暇の時間に座ってテレビを視聴したり読書をした時間はどれくらいか」という質問を設け、回答を3時間未満/日、3~5時間/日、6~8時間/日、8時間超/日から選択するよう依頼していました。今回は、1日に3時間未満の集団(5万8910人)を参照群とし、3~5時間の集団(5万4742人)、6時間以上の集団(1万3902人)と比較しました。

同様に、1992年に、余暇時間に中~強度の運動をしていたかどうかも尋ねました。

余暇のほとんどを座って過ごす人々は、そうでない人に比べやや高齢で、BMI(体格指数)値が高く、退職者や無職の人、喫煙者が多く含まれていました。

6時間以上座っている人は循環器疾患、腎臓病などでの死亡が多い

21年間(中央値は20.3年)の追跡で、登録から1年以降の総死亡(あらゆる死因による死亡)と、がん、循環器疾患、糖尿病、腎臓病など22の死因による死亡の有無を調べました。

[注1]前向き研究:研究開始時点から将来に向かって生じる事象を追っていく研究

総死亡は4万8784人で、死因別で最も多かったのは循環器疾患(1万6083人)、2番目はがん(1万4550人)でした。以下、認知症/精神疾患(2406人)、アルツハイマー病(2248人)、COPD(1642人)、事故(1339人)、パーキンソン病(1153人)、消化性潰瘍などの消化器疾患(1148人)、肺炎/インフルエンザ(1034人)と続いていました。

年齢、性別、学歴、喫煙習慣、余暇時間の運動習慣などによる影響を排除するよう調整して分析したところ、余暇において座っている時間が長いことは、総死亡のリスクの上昇と関係していました。座っている時間が1日に3時間未満の人々に比べ、6時間以上の人々の総死亡リスクは1.19倍でした。ほかにも、循環器疾患による死亡、腎臓病による死亡、アルツハイマー病による死亡など、さまざまな原因による死亡のリスクが上昇していました(表1)。

3~5時間座っている人々の死亡リスクを3時間未満の人と比較した場合も、総死亡や、がんによる死亡、循環器疾患による死亡のリスクの上昇が見られました。3~5時間の人々と6時間以上の人々のいずれかで死亡リスクが上昇した病気は、14種類に上りました。

なお、座っている時間の長さと死亡リスクの間に男女差が認められたのは、がんによる死亡と腎臓病による死亡で、いずれも女性にのみ、有意なリスク上昇が認められました。

先進国では、余暇に長い時間座っている人が増えています。今回得られた結果は、運動することとは別に、座っている時間を減らすことにより、死亡リスクを減らせる可能性を示しました。

論文は、American Journal of Epidemiology誌2018年10月号に掲載されています[注2]

[注2]Patel AV, et al. Am J Epidemiol. 2018 Oct 1;187(10):2151-2158.

大西淳子
 医学ジャーナリスト。波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

[日経Gooday2018年10月16日付記事を再構成]

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