笑いもPDCAがある 元芸人に学ぶアイスブレイク術人材研修コンサルタント 中北朋宏氏

元お笑い芸人で人材研修コンサルタントの中北朋宏氏
元お笑い芸人で人材研修コンサルタントの中北朋宏氏

元お笑い芸人で、人材研修などのコンサルティングを手掛ける中北朋宏氏に、相手の心をつかむ「愛され対話術」を紹介してもらうシリーズ。今回は笑いのメカニズムと、それを活用したアイスブレイクの手法を解説します。

仕事で成果が出るメカニズムがあるように「人が笑うメカニズム」も存在する

コンサルタントをしていると、お客様との商談の機会がよくあります。商談のスタートは場の空気が重く、決まるものも決まらないような雰囲気が漂うもの。そこで役立つのが、アイスブレイクです。ちょっとした笑いで緊張を解きほぐし、議論を円滑に進めるための知恵ですね。

この手法で2~3回ほど「クスッ」とお客様に笑っていただくと円滑に話が進み出します。営業職に限らず、社内の会議でも同様に活用できるスキルです。

ただ、「アイスブレイクしたのに空気がさらに凍った」「笑いが取れる時と取れない時がある」など、狙った通りに笑いを生み出せないという声をよく耳にします。どうすればアイスブレイクで笑いを生み出し、議論をスムーズに進められるのでしょうか。

今回は、人が笑う仕組みと「すべらない話」の構造についてひもといてみたいと思います。

前提として知っていただきたいのは、仕事で成果を出すための行動特性として「PDCA(計画・実行・評価・改善)」があるように、笑いにもメカニズムが存在することです。

図1

図1をご覧ください。「緊張」した状況・状態から「緩和」する。これは全てのお笑い芸人が知っている、とても一般的で当たり前なメカニズムです。

もう少し具体的に、緊張した状況・状態から緩和する仕組みを説明すると、

緊張:お葬式でお坊さんが

緩和:屁をこいた

といった例が挙げられます。この緊張と緩和を活用して、漫才・落語・コントなど全ての笑いが狙って生み出されています。

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