年相応の装い――この言葉は決して保守的なものではない。自分の年齢にふさわしいスタイルを選ぶことが見た目にブラッシュアップされたお洒落と格をもたらす。各年代を代表する巧者たちが、経験から得たポイントをレクチャーする。
第3回は30歳代のワードローブ。
<<(中)40代の服装アップデート シャツで揃える「落ち着き」
【 30代 】ニットのプロ
エスディーアイ 専務取締役/藤枝惠太さん
30代になった今
相手への配慮を重視した上質ハイゲージニット
ジャケットにニットを合わせた時はスニーカーではラフになるため、必ず革靴で仕上げるのがポリシー。
藤枝さんが考える
ニット軸で揃える「気遣いワードローブ」
タートルネックでビジネスカジュアルに品格をもたらす
ビジネスシーンではノータイのシャツ姿がだらしなく感じるようになったという藤枝さん。
「最近、シャツ代わりにニット類を合わせるようになりました。クルーネックやVネックよりも、肌の露出が少ないタートルネックやモックネックがドレッシーに見えると思います」
より責任ある立場になったことで、対外的な印象も大事にしている。
「これまでカジュアルなミドルゲージ中心でしたが、落ち着きもあってソフトな印象を与えるハイゲージのモノを愛用するようになりました」