Men's Fashion

30代のワードローブ パンツ軸に揃える「品格」

How to

「適齢ワードローブ」装い術(下)

2018.10.24

MEN'S EX

年相応の装い――この言葉は決して保守的なものではない。自分の年齢にふさわしいスタイルを選ぶことが見た目にブラッシュアップされたお洒落と格をもたらす。各年代を代表する巧者たちが、経験から得たポイントをレクチャーする。

第3回は30歳代のワードローブ。

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【 30代 】ニットのプロ
エスディーアイ 専務取締役/藤枝惠太さん

30代になった今
相手への配慮を重視した上質ハイゲージニット

ジャケットにニットを合わせた時はスニーカーではラフになるため、必ず革靴で仕上げるのがポリシー。

イタリア出張が多く、現地発のトレンドの着こなしを実践していた20代。ニットはざっくりのミドルゲージ。

藤枝さんが考える
ニット軸で揃える「気遣いワードローブ」

上質ウールのハイゲージを使用したニットは控えめな光沢と滑らかな手触りが上品。 手前:モックネック2万2000円/グランサッソ(エスディーアイ) 奥:タートルネック3万1000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)

(2)スーツ35万円/イザイア(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン) (3)手前:6000円/ステファノ ビジ(バインド ピーアール) 奥:8000円/ドレイクス(ドレイクス 銀座店) (4)クラシックなブローグ入り。靴5万5000円/ジョセフ チーニー(ブリティッシュメイド 銀座店)

タートルネックでビジネスカジュアルに品格をもたらす

ビジネスシーンではノータイのシャツ姿がだらしなく感じるようになったという藤枝さん。

「最近、シャツ代わりにニット類を合わせるようになりました。クルーネックやVネックよりも、肌の露出が少ないタートルネックやモックネックがドレッシーに見えると思います」

より責任ある立場になったことで、対外的な印象も大事にしている。

「これまでカジュアルなミドルゲージ中心でしたが、落ち着きもあってソフトな印象を与えるハイゲージのモノを愛用するようになりました」