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「新体操は恋愛も必要」 畠山愛理さんを驚かせた一言

2018/10/25

2年前の引退の決断について「新体操を好きでいたかった」と振り返る畠山愛理さん

新体操の日本代表としてロンドンとリオデジャネイロの五輪で活躍した畠山愛理さん(24)。当時、新体操王国といわれるロシアで練習したことで、競技に対する見方が根底から変わったという。「人に見てもらう芸術スポーツとして、ミスのない正確な演技だけでメダルをとるのは難しい」と話す。

◇   ◇   ◇

――引退後はメディアに登場する機会が増えました。新体操への向き合い方は変わりましたか。

「新体操がどんなスポーツなのかを知ってもらうきっかけに自分がなれるかもしれないと思っています。また、そうならないといけない。引退しても『新体操の人』と思われることを自覚し、新体操のイメージアップになるよう、姿勢にも気をつけています」

リオ五輪の新体操団体で演技する畠山さん(右から2人目)=共同

――具体的に、どんなことをしているのですか。

「新体操には姿勢による減点がありますから、現役時代から姿勢は常に意識していました。ピッと頭から1本の糸でつり上げられているような感覚です。おなかには一日中(緊張感のある)刺激が入っているので、おなかが出るようなこともありません」

――リオ五輪が終わった後、現役引退を決意したときは、どんな気持ちだったのですか。

「引退したとき、自分の体の状態については話さなかったので、『逃げた』みたいな感覚で受け止めた人もいたかもしれません。でも体を酷使していましたし、少しわがままかもしれませんが、新体操に夢中な私のまま引退したかった。アスリートの中には体がギリギリの状態でもがんばり続ける人がいますが、自分はそうではなかった。だからこそ『新体操が好き』という気持ちでやめることができました」

「実は、やめようと思ったのはそれが初めてではありませんでした。中学3年生のとき、(腰の骨に負担がかかり傷みやしびれが生じる)腰椎分離症・すべり症に悩まされました。試合結果が振るわず、当時のコーチともギクシャクしてしまって……。そんなとき中学校の恩師が『やめるならば、好きな気持ちを取り戻してからやめなよ』と言ってくれたのです。その言葉が頭の中にありました」

■ロシアで練習「同じ競技と思えなかった」

――当時は、どうやって新体操が好きという気持ちを取り戻したのですか。

「すぐに気持ちが戻ったわけではありませんでしたね。部屋にこもってしまって、(小さいころから)毎日書いていた反省ノートを見返していました。そんなとき小学生のときに書いた卒業文集を見つけて、読んでみたのです。新体操が大好きという気持ちが全開になっている文でした。『絶対にオリンピックに出るから、応援してね』なんて書いてありました」

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