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言葉の使い方を間違えて相手に誤解されてしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんが、日本人が間違えやすい英語の使い方を解説します。今回は、「故障」を意味する、break downの使い方について見ていきましょう。

◇  ◇  ◇

勉強するときはいつも完全を目指す。しかし会話をするときは通じることを目指す。これが英会話には必要なポイントです。相手を前にして英語を話すときは、完璧な英語でなくても構いません。間違いがあってもいいのです。フレンドリーに笑顔で話せば、不完全さは補われます。間違いを恐れず英語を話しましょう。そして勉強するときは完全を目指しましょう。

ナンシーは昨日ヒロシの携帯電話に電話をかけたのに、どうやらつながらなかったようです。実はヒロシの携帯は故障していて、電源がつかない状態でした。そのことを「壊れた」という意味のつもりでbreak downを使って伝えたのですが、なぜかナンシーに褒められてしまいました。またもや何か誤解を生んだようです。どんな風に伝わってしまったのでしょうか? さっそく原因を見てみましょう。

それはこんな会話でした。

Nancy: I tried to call you yesterday.
Hiroshi: Oh, sorry. My cell phone was broken down.
Nancy: Oh? You put it back together? You're amazing!
Hiroshi: No, no. It stopped working.
Nancy: Oh...I see.

日本語に訳すとこうなります。

ナンシー:昨日電話したんだけど。
ヒロシ:あ、ごめん。携帯が分解しちゃってさ。
ナンシー:え? ちゃんと戻せたの? すごいじゃない!
ヒロシ:違う違う、動かなくなっちゃったんだ。
ナンシー:ああ、なるほど。

break downには確かに「故障する」という意味があるのですが、主に、車や機械などの移動するイメージのものが「動かなくなる」「正常に機能しなくなる」という意味合いで使われます。

My car broke down suddenly.(車が急に動かなくなった)

My bicycle broke down, so I had to walk home. (自転車が壊れてしまったので家まで歩かねばならなかった)

のように使うのが自然です。

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