WOMAN SMART

グルメ・トラベル

外国人が最初に出合う日本 成田のレトロな小宇宙 水津陽子のちょっとディープ旅

2018/11/2

さて成田で人気のグルメといえば、外国人に大人気の「ラーメンばやし」。人気はピリ辛の四川麺ですが、実際に食べてみると辛さは比較的まろやかでクリーミー。店内はほぼ外国人で埋まっていて、ここは本当に日本なのかと思うほど。訪れる方は航空会社のクルーが多いと聞きますが、皆さんラーメンだけでなく、ビールなどお酒を飲みながらくつろいで会話を楽しんでいるのが印象的です。そういう雰囲気なので、店は女性一人で訪れても安心です。

「ラーメンばやし」の、外国人に人気のピリ辛ラーメン

■一つの宇宙のような世界観の成田山

今年、開基1080年を迎えた成田山新勝寺は、年間1000万人の参詣者が訪れる名刹。本尊の不動明王は真言宗の開祖、弘法大師空海が自ら一刀三礼(ひと彫りごとに3度礼拝する)の祈りを込めて敬刻開眼されたという尊像です。

親しみを込めて「お不動さま」と呼ばれる不動明王は、真言密教の最高仏と位置付けられる大日如来の成り変わった姿。心の中にある一切の迷いや煩悩を取り除き、救うため、憤怒の顔をしているとされます。

成田山のお不動さまとゆかりがある歴史上の人物には源頼朝、水戸光圀、二宮尊徳、江戸歌舞伎の第一人者である初代団十郎の名も。境内には国の重要文化財に指定された5棟の建築、大本堂の後方に広がる成田山公園には雄飛の滝に仏教思想を組み込んだ3つの池、書道美術館などがあります。その世界観はまるで一つの宇宙のようでもあり、その中を歩いていると心が洗われます。

仁王門の大ちょうちん。「魚がし」の文字は、築地の魚河岸から奉納されたことによる
仁王門の先には神秘的な池が広がる

まず成田山の玄関口である、高さ15メートルの荘厳な総門をくぐると、「魚がし」の文字が記された大ちょうちんが目印の仁王門が目に入ってきます。国の指定重要文化財の一つで、左右には門を守る金剛像、裏仏には広目天、多聞天の二天が奉安されており、その高さは総門を上回る19メートルにもなります。

門の下や、その先に広がる仁王池にかかる橋の上では多くの外国人旅行者が記念写真に夢中になっています。池の周囲には幾度修復してもすぐに壊れてしまうという「こわれ不動堂」や、その本尊である不動明王が右手に持つ剣「倶利伽羅(くりから)」、ブロンズのこま犬などが。木漏れ日の下、それらが映り込む仁王池はとても神秘的です。

特に倶利伽羅は仏教で克服すべき3つの煩悩を破る知恵の利剣。大本堂の近くには、剣に龍が巻き付いた造形が目を引く倶利伽羅剣、奥の院に向かっていく道にはさらに多くの倶利伽羅剣を見ることができます。

さて、仁王門から大本堂へ上がっていくと、右手にひときわ目を引く美しい建築があります。2 つ目の重要文化財は総高25メートルの三重塔。その姿は息をのむような極彩色をしており、周囲には十六羅漢の彫刻が巡らされています。

美しい三重塔には極彩色の彫刻が巡らされている
醫王殿と平和大塔

美麗な建築は総ヒノキ造りの御堂「釈迦堂」や旧本堂である光明堂、額堂の3つの重要文化財にも見ることができます。このほかにも総高58メートルにも及ぶ「平和大塔」など、境内では荘厳な仏教建築の数々を堪能できます。

WOMAN SMART 新着記事

WOMAN SMART 注目トピックス
日経doors
成功体験を何回積んでも「自己肯定感」が低い人の心
日経ARIA
女子バレー中田久美監督 ロス五輪は「屈辱の銅」だ
日経doors
暗闇ボクシング爆速成長 経営者は20代塚田姉妹
日経DUAL
中学受験からの撤退 挫折感を持たせない方法は?
ALL CHANNEL