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画像はイメージ =PIXTA

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同時通訳や英語スピーキングの講演などで活躍する横山カズ氏は、国内でしかも独学で自身の英語力を鍛え上げた経験を持ちます。話し、かつ聴くことにおいて、「英語は瞬発力」というのが持論。どうすれば「瞬発力」を鍛えられるのかを連載で語ってもらいます。今回が最終回です。

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思いつくスピードは本当に大切!

前回「英語で思う力(I Wonder)こそすべて!」ということを書きましたが、もうひとつ重要なのがスピードです。スピードというのは、話す速さのことではなく"思いつく"速さのことです。話すスピード⇒Fastの大切さについては意識されやすいかもしれませんが、それよりずっと重要なのが思いつく早さ⇒Quickの概念なのです。

どんなにしゃべる(もしくは練習で音読する)スピードが速くても、しゃべる内容を"思いつく"ことがなかったら、当然話すことはできません。コミュニケーションが成立しなくなってしまいます。会話をつなげるためには、瞬間的に常に物事には感想をもつこと。難しいことでなくてもまずは直感的に何かを感じたことを日本語で言えることが大切です。それが将来自らが話す英語の内容になるのですから。

英語学習では論理的思考が大切といわれますし、そこに異論はありません。大事なことです。しかしまず最初にやるべきことは、論理的に考えるよりも自分で感じ思うこと、そしてそれを言葉にすることが不可欠なのです。ここを飛ばすと、(かつての私がそうであったように)後が大変です。

英語のネイティブスピーカーでも当然、論理的な人もいれば、逆に情緒的な人もいます。ディベートやディスカッションなどの論理的な力も同時に必要になるトレーニングはもう少し後に取っておきましょう。また、それらは日本語で同時進行で先に練習しておくことも有効です。

けれども、まず英語で「思う」力があって、それを早く言葉にできる力を養うこと。それがあってはじめて英語での論理的思考も速く滑らかに行うことができるようになるのです。自分が感じ、思い、無意識に口に出していることから、とらえていきましょう。

1日10万回もの思う回路と英語をつなぐ

前回お話したことをもう一度おさらいします。「思う」という行為は心のなかで無意識に、瞬間的に起こります。一説によれば、人は、1日10万回ほども何かを「思って」いるそうです。「考える」手前の、もう一段深く心とつながっているのが「思う」ことです。その回路と英語をつないでいくことによって、1日何千回、何万回と英語で思うことができるようになります。

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