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暗闇フィットネスで心を解放 大音量響きクラブのノリ

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NIKKEI STYLE

照明を落としたスタジオ。大音量の音楽に合わせて体を動かす「暗闇フィットネス」が人気だ。ボクシング、バイクなど種類も豊富になり、専門ジムだけでなく、一般のスポーツクラブにも導入され始めた。「クラブ系のノリを楽しむ」だけでなく、既存フィットネス施設の盲点を突く「暗闇効果」も見えてきた。

人目気にせず、夢中でパンチ

野村不動産ライフ&スポーツ(東京・中野)が関東を中心に展開するスポーツクラブ「メガロス」は2017年10月、新プログラムとして暗闇フィットネス「VOLTシリーズ」を導入した。

「明るい鏡張りのスタジオで、というフィットネスの既成概念を壊した」とプログラム開発を担当した同社商品開発課の吉村卓子さん。

実際に、シリーズのひとつ「VOLTBOX」を都内のスタジオで体験した。「VOLTBOX」はボクシングの動きを取り入れたプログラム。照明を落としたスタジオ内はクラブに近い雰囲気だ。ブラックライトに参加者の白いTシャツが浮かび上がる。

大音量の洋楽とともに、プログラムがスタート。ボクシングの基本の構え方、パンチ、防御の動きなどをまずは学習。それらを組み合わせたコンビネーションで、目の前のサンドバッグを打つ。ライトの効果で、鏡に映る自分の姿はぼんやりしている。他の参加者の姿もはっきりしないので、スタジオレッスンにありがちな鏡越しの視線が気にならない。

クラブミュージックの合間にゴング音が入り、ボクシング気分が高まる。音楽は、ヒップホップやR&Bを中心としたCD・レコード店「マンハッタンレコード」(東京・渋谷)のオリジナルだ。

とはいえ、初参加だけにぎこちなさは否めない。それでもトレーナーが動きを確認しながら「ナイス!」「パーフェクト」などと励ましてくれる。音楽に掛け声が混ざり、光が交錯する不思議な空間。「暗くて見えない」と思うと、気分が解放的になり、サンドバッグに向かって夢中でパンチを繰り出していた。

 ダイエットを目的に参加した20代の女性公務員は「楽しいし、どんな険しい顔をしていても人に見られないのがいい」と話す。30代の女性会社員は「ストレス発散で始めた。無心になれる」と笑顔だ。野村不動産ライフ&スポーツの吉村さんは「鏡を見てまじめに、という従来の考え方に参加しにくさを感じる人もいたと思うが、暗闇なら心を解放し、自分に集中できる」と話す。

女性専用スタジオもオープン

全国展開のホットヨガスタジオ「ロイブ」(札幌市)も昨夏から、暗闇でドラムスティックを使う「ビートドラムダイエット」を取り入れた。当初3カ月間の期間限定だったが、1年経過した今も継続する人気プログラムだ。

参加者に暗闇の魅力を聞くと「クラブっぽくて気分が上がる」「雰囲気がかっこいい」との感想とともに「他人に顔を見られない」「周囲が気にならず全力で取り組める」との声があったという。

ロイブプラス銀座店のインストラクター永田真子さんも「参加者の笑顔が多く、ノリの良さが伝わる」と説明。暗闇効果を実感している。

一方「暗闇は、半パーソナルな空間」と話すのは、RIZAPイノベーションズ(東京・新宿)スタジオ事業部の村橋和樹さんだ。個人の減量指導で知られる同グループだが、17年11月、女性専用の暗闇フィットネススタジオ「EXPA」をオープンさせた。

当初は、先端フィットネスに感度の高い20~30代をターゲットと見ていたが、ふたを開けてみると、入会者は30~40代が中心。50~60代も少なくない。「本気で体を変えたい人が通っている」と村橋さん。クラブのような雰囲気は、ディスコ世代にも「懐かしい」と好評だ。また多少出来が悪くてもごまかしがきく安心感もある。

「自分の体を変えたい」とジムに通い始めても明るいライトの下で、鏡に映る現実を突きつけられるのはやはり辛い。そんな辛さを、暗さと音楽で和らげてくれるのが暗闇フィットネス。非日常な空間は、意外にも自分とじっくり向き合える場所なのかもしれない。

(ライター 李 香)

[日本経済新聞夕刊2018年10月20日付]

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