「好きなこと」を軸に

4つの複業を貫くのは、三原氏が深い関心を寄せる「教育とPR」という2つの軸だ。「好きなことを優先して取り組むようにしたら、自然に軸が定まってきた」と三原氏。自分の「好き」「やりたい」という気持ちが、複業の推進力になるようだ。

複業選びには「好き」「やりたい」という気持ちが大切だ

5枚の名刺を持って働くのは、いかにも大変そう。ただ、三原氏は「時間管理に気を配れば、マルチな複業は難しくない。自分も無理しているつもりはない」と言う。コツは時間の切り分けにあるようだ。2つのタスクが重ならないようにし、細切れの時間も無駄にせず、キビキビと業務を片付ける。通勤中も、寸暇を惜しんで仕事をこなす。「複業を始めて変わったのは、時間を大切に使う意識」だという。

仕事の効率を上げるのに重要なのは、仕事の洗い出しと順位付けだという。それぞれの手順と業務フローを切り出し、手持ちの時間と照らし合わせながら、タスクを日程に落とし込んでいく。「指示を出して済む仕事か、実際に手を動かす仕事かといった見極めが肝心」。机に向かわなければできないような時間的拘束のきつい仕事を減らし、モバイル端末でも処理できるような仕事に切り替えていくのが、きりきり舞いを避けるコツのようだ。

早めの挑戦、出合いを生む?

「人生100年時代」といわれ、年をとっても働き続ける人が増えるなかで終身雇用や年功序列などの日本型雇用慣行の崩壊は加速しそう。三原氏は、そんな今だからこそ複業の意味が大きいと説く。「大きな会社に勤めていても、辞めたら自分の名前は残らない。転職・起業したくても『個』として無名では有利に立ち回れない。満足感ややりがいを感じる仕事に出合うためにも、多少早めに準備を始めたい」。複業を手掛かりに様々な分野の学びを深めたり、別の仕事に生かしたりするにも、早めのスタートがよさそうだ。

次のページ
お金よりやりがい 小さく始める手も