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人生100年時代とされる今こそ「複業の意味は大きい」と説く三原菜央氏

人生100年時代とされる今こそ「複業の意味は大きい」と説く三原菜央氏

副業を認める大企業が増え、関心を持つ働き手も増えてきた。「自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方」(秀和システム)を書いた三原菜央氏は、副業を「代えのきかないオンリーワン人材になるための方法と考えてほしい」と強調する。本業のほかに4つもの仕事を持つ三原氏に、副業のメリットや始め方を聞いた。

教員から転身、活動の場を広げる

三原氏は、一般的な「副業」でなく「複業」という表現を好む。本業がメイン、副業はサブという従来のとらえ方より、幅広い働き方を意味する「複業」の方が優劣のニュアンスを避けられるからだ。三原氏は「もう、ひとつに固定して考える必要はない。私が出会った複業の先輩たちも3つ、4つと重ねている人が少なくない」と話す。

教員資格を持つ三原氏は、もともと専門学校・大学の教員だった。家庭科や小児栄養、食育などを教えて8年が過ぎたころ、「教育現場と社会をもっとつなぎたい」という気持ちが募り、教壇を離れた。不動産の広報・PRやウェブプロモーションを行うベンチャー企業を経て、現在はリクルートライフスタイルで飲食情報サイトの広報に携わっている。

複業の1つである「先生の学校」は、世の中の先生を生徒に迎えて講座やワークショップを開く団体だ。日ごろの教師生活では学ぶ機会が少ないような題材をテーマに据え、2016年9月にスタート。参加者は既に延べ600人に達し、三原氏のパラレルキャリアの出発点になったという。

好きな国であるフィンランドへの教育関係者向けツアーも手掛けている。こちらは「学びのあり方が日本とは大きく異なるフィンランドの魅力を広く知ってもらいたい」との思いからだ。三原氏は「毎日、決まった分量の仕事があるわけではないので、複業に組み込みやすい」と話す。

複業のうちで多くの時間や労力を費やすのは、外部委託の形で引き受けている広報・PRプランナーの仕事だという。今も複数の企業・団体から、商品や事業の広報・PR業務を請け負っている。こちらも常駐・常勤ではなく、外部のアドバイザー的な立場だ。「本業に響かないよう、早朝や夕方以降、週末の時間を使って、仕事をこなすようにしている」という。さらに講師の依頼も引き受けている。テーマは交流サイト(SNS)やプレゼンテーションなどで、図書館や学校からの依頼が多いそうだ。

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