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ねんきん定期便開けて見たら 年金額が「少ない」ワケ 加給・厚年基金など対象外

2018/10/28

定期便の記載対象はあくまで国の年金制度だ。企業がそれぞれ独自に設けている年金制度の情報は勤め先の担当窓口に問い合わせよう。見込み額などを教えてもらえることもある。

■手取り額は低く

定期便上の金額は手取りでない点に要注意だ。健康保険などの社会保険料や税金を引いた手取り額は「現役の働き手の場合、額面から15%ぐらい低く見積もっておくのがよい」とファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子氏は話す。

50歳を過ぎると、給料や賞与が減り納付する保険料が減ることも多い。その場合「実際に受け取る年金額は見込み額より少なくなる可能性があることを覚えておきたい」(永山氏)。

そんな年金の本体を増やす方法がある(図D)。

厚生年金では60歳以降も加入して長く働くのが有効だ。仮に65歳まで5年間、月収20万円で働けば老齢厚生年金は年に約6万5000円増える。60歳以降、厚生年金に加入しても老齢基礎年金は増えないが、それに相当する「経過的加算額」が上乗せされる人もいる。「金額は年数百円から10万円台まで人によって異なる」と望月氏は話す。

一方の国民年金は保険料を納めていなかった期間を減らして満額に近付けるのが基本。未納保険料を5年前まで遡って払うことができる後納制度は9月末で終了したので、60歳以降の任意加入や追納などに限定される。また国民年金と厚生年金両方に当てはまるのはもらい始めの時期を遅らせる繰り下げ受給だ。この制度は今後70歳超にも拡充される見通しなので注目したい。

(土井誠司)

[日本経済新聞朝刊2018年10月20日付]

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