ねんきん定期便開けて見たら 年金額が「少ない」ワケ加給・厚年基金など対象外

よくあるのが自分の今の収入レベルとの比較だ。50代で高給取りになっていても、年金額は若い頃の少なかった給料も影響するため期待する額に届きにくい。社会保険労務士の永山悦子氏は「今の給料に比べて年金月額が半分以下であってもおかしくはない」と話す。厚生労働省が示す夫婦2人合わせたモデル年金額(月約22万円)を1人分と勘違いする人もいるという。

人によっては実際にはもらえるのに定期便には載っていない年金部分もある。

勤め先を辞めて、その企業が運営していた厚生年金基金から脱退すると、年金資産が企業年金連合会(旧厚生年金基金連合会)に引き継がれることがある。その資産の一部は国に代わって基金が運用していた。将来、同連合会から給付されるが、50歳以上の定期便には載っていない。

このため「見かけ上、金額が少ないことがある」(社会保険労務士の望月厚子氏)。こうした例は就職後、結婚を機に会社を辞めて専業主婦になった中高年層に少なくない。かつての勤め先や年金事務所に照会したい。

「加給年金」も定期便に載っていない(図C)。年下の妻がいると、その妻が65歳になるまで、夫の老齢厚生年金に付く加算制度だ。金額は年約39万円。一定の条件を満たす人は給付されるので確認しよう。

その際に参考になるのが夫の定期便にある加入期間情報。厚生年金の合計が240カ月以上だと期間条件を満たす。現時点で足りなくても受給開始までに達するかもしれない。加給年金とセットで付く「振替加算」も非掲載。生年月日に応じて金額が決まっていることを覚えておこう。

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