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ねんきん定期便開けて見たら 年金額が「少ない」ワケ 加給・厚年基金など対象外

2018/10/28

年金額の目安が分かる「ねんきん定期便」は年1回、被保険者の誕生月に届く

公的年金の被保険者に「ねんきん定期便」が年1回届くようになって今年で10年目。保険料の納付実績や将来の年金給付を伝える情報源として定着したようだが、中身を見て驚いたり首をかしげたりする人は依然多い。記された内容をどう受け止めて今後に生かせばよいのだろうか。

「年金額が少ない。間違っているのでは」。東京都内に住む50代夫婦がねんきん定期便を手に社会保険労務士を訪ねた。会社勤めの夫の月収は40万円台、年金見込み額は年200万円強だった。決して少なくないと社労士が説明すると「月に20万円もないなんて。これじゃ生活できない」と妻はため息をつく。

ねんきん定期便は年金額の目安が分かる通知書だ。日本年金機構が毎年6000万件以上送り、厚生年金保険と国民年金の被保険者の誕生月に届く。「消えた年金」問題を機に、再発防止を目的に2009年4月から本格的に始まった。

■異なる記載内容

年金の加入期間や保険料の納付記録も載っている。通常は直近の約1年、節目年齢(35、45、59歳)には全期間の記録が通知される。日本生命保険のアンケート調査によると、定期便を「確認している」人は全体の約7割だった(図A)。

受け取った人の反応は様々だが、金額を「少ない」と思う人は多い。なぜか。

定期便の記載内容は50歳未満の人と、50歳以上の人とで異なる(図B)。

50歳未満の人の場合、これまでの加入実績だけを基に年金額を計算しており、今後の予想は含まない。保険料の納付期間が短ければ当然、金額は少なくなる。先行き保険料を納めれば将来受け取る年金は増える。

50歳以上の場合は今後の見込みを含んでいる。現時点の給与水準のまま60歳まで働き続けることを前提として計算し、見込み額として記しているが、それでも少ないと感じる人は多い。

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