ランキング

何でもランキング

手裏剣、水グモ… 忍者になりきれる体験施設10選

NIKKEIプラス1

2018/10/21

外国人観光客の増加を追い風に各地の忍者施設がにぎわっている。秋の行楽シーズン。謎に包まれた忍者の実態を日本人も知りたい。忍者について学び、体験できる観光スポットを専門家が選んだ。

■正しい忍者像を世界に

忍者といえば、伊賀流(三重県)、甲賀流(滋賀県)の二大勢力に加え戸隠流(長野県)が名高い。各地域には忍者に関する施設も多く、今回のランキングでも上位に入った。

伊賀市と甲賀市は県をまたぎ隣接している。京都に近く山林に囲まれ修行の場に適した環境で古くから忍術が伝承されたという。歴史的には「忍(しの)び」と呼ばれることが多く、一般の人と変わらぬ身なりで主な任務は敵の状況を主君に伝える情報収集だったようだ。「忍者」という呼び方が定着したのは、小説や映画、マンガがヒットした1950年代以降。黒装束に身を包み、手裏剣で敵を次々と倒すイメージが広まった。

「ニンジャ」は「サムライ」同様に外国人にも通じる日本語だが、実態とかけ離れた「殺人集団」という印象が先行している面もある。日本忍者協議会の調査では、忍者を知る外国人の6割強が「現在も忍者はいる」と信じていたという面も。

1位の「伊賀流忍者博物館」がある三重県伊賀市は2017年2月に「忍者市」宣言、忍者を街づくりに生かす。今年7月には「伊賀市が忍者を募集」という誤った情報がネットで流れ、同市が否定する騒ぎもあった。三重大学は17年に国際忍者研究センターを設立し、歴史資料に基づく忍者像の発信に努める。

今回のベスト10にはもれたが、東京や大阪などの大都市にも体験型の忍者スポットは多く、人気だ。知っているようで知らない忍者の世界。趣向を凝らした施設には、外国人観光客だけでなく日本人でもワクワクする奥深い魅力が詰まっている。

1位 伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市) 560ポイント
本物の武器 ショーにくぎ付け

町のシンボル伊賀上野城の公園敷地内という抜群の立地。伊賀流忍者屋敷のほか、本物の手裏剣など400点以上の忍具を展示した忍術体験館や忍術を学べる忍者伝承館など本格的な学習と体験がうり。「上野城を見て忍者体験をするコースがベスト」(小塩稲之さん)、「忍者体験やショーだけでなく、上野城と合わせて楽しめる」(山岡大介さん)などと観光地としての評価も高かった。

本物の武器で伊賀忍者特殊軍団「阿修羅(あしゅら)」が繰り広げる忍術ショーは外国人や家族連れに人気。「日本一のレベル」(山田雄司さん)との評も。手裏剣投げも指南してくれる。遠藤万里子館長は「忍者発祥の地なのにいまだに『伊賀ってどこ?』と言われる。忍者の実態と魅力を発信し知名度を高めたい」と話す。

忍者だったのではとの説もある松尾芭蕉は伊賀の生まれ。公園内の芭蕉翁記念館や近くの生家も訪ねたい。「総合的に忍者に触れたい時は、伊賀を訪れるのが間違いない」(立石邦博さん)。

(1)伊賀鉄道「上野市駅」より徒歩約10分(2)http://www.iganinja.jp/

2位 東映太秦(うずまさ)映画村(京都市) 550ポイント
まるで江戸時代 いざ勝負!

東映京都撮影所の一部をテーマパークとして公開。江戸時代の街並みを再現、タイムスリップしたかのよう。運が良ければ映画やテレビの撮影も見学できる。「忍者関連の謎解きやアトラクションもあり、衣装でセット内を歩きたくなる」(有金淳さん)。1975年開園。延べ来客数は6000万人以上。「完成された世界観の中で忍者体験ができる」(野々松秀和さん)。企画制作部の行吉寛次長は「ニンジャは外国人にも知名度が高く、2011年から忍者体験を本格化させた」と外国人観光客を狙う。

土日祝日の「あおぞら忍者教室」は「忍者の先生から忍術を楽しく学べる」(横倉和子さん)と人気。「一流の役者による忍者ショーは圧巻。新しい忍者体験施設が相次ぎ登場、家族で一日楽しめる」(山田雄司さん)。修学旅行生が多いが「飲酒しながら大人が楽しめる夜のイベントもある」(高橋俊宏さん)と幅広い層を魅了する。

(1)JR「太秦駅」より徒歩5分(2)http://www.toei-eigamura.com/

3位 チビッ子忍者村(長野市) 490ポイント
戸隠流(とがくれりゅう)の里 修行なんか怖くない?

長野市戸隠は戦国時代に活躍した戸隠流忍者の発祥の地。標高1200メートルの高原の森の中にある。「隠里の雰囲気が抜群で実際に忍者が修行していた様子が想像できる」(有金さん)。貸衣装を着てロープを渡る修行体験、からくり屋敷、手裏剣投げなどで遊べる。「アスレチックの要素もあり、子供が体を使って楽しめる」(榎本久仁子さん)。特に「幼児から小学生を楽しませる工夫がいっぱいあり、ベビールームも備えるので子連れも安心だ」(山田祐子さん)。

忍者にまつわる品を3000点以上展示した忍宝館は「忍者文芸資料として日本一充実している」(立石さん)ので、子供と一緒に大人も学べる。食堂には食べられる手裏剣が刺さったユニークなホットドッグやハンバーガーなどの「忍者フード」もあり、「インスタ映え間違いなしのスポット」(野々松さん)だ。冬季の11月下旬から4月下旬は積雪のため休業。

(1)JR「長野駅」からバスで約1時間(2)http://www.ninjamura.com/

4位 甲賀(こうか)の里忍術村(滋賀県甲賀市) 460ポイント
水グモの術できるかな

テレビの人気番組「SASUKE」の障害物コースのモデルになった施設。水グモ池や石垣など体験施設が充実している。「鈴鹿山麓の豊かな自然の中にあり、この地域の歴史の息吹を感じる」(小塩さん)。実際のかやぶき屋根の民家に組み込まれた本物の忍者屋敷の様々なからくりを見ることができ、忍者の生活の様子がよくわかる。忍術博物館には日本一多くの資料がそろう。同村の北沢晃さんは「古武術としての忍術を学びに来る欧米人が多い」という。

(1)JR「甲賀駅」から送迎バスで約10分(2)http://koka.ninpou.jp/

5位 江戸ワンダーランド日光江戸村(栃木県日光市) 440ポイント
職業体験 見よ、この雄姿

敷地は15万坪と広大。江戸を再現した本格的な建物群の中で貸衣装を着ての忍者体験や迫力あるショーが楽しめる。「実在した忍者の職業体験は、江戸時代の古文書などに基づくディテールにこだわった内容」(横倉さん)で好評だ。さらに「弓道体験やせんべい焼きまで幅広く体験を楽しめるのも魅力」(野々松さん)。豊かな食文化が花開いた江戸時代。村内ではそばや焼き鳥など「地産地消の絶品の『江戸料理』が味わえ、大人も存分に楽しめる」(高橋さん)。

(1)東武鉄道「鬼怒川温泉駅」からバスで約15分(2)http://edowonderland.net/

ランキング 新着記事

ALL CHANNEL