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「東大卒はアルゴリズムで勝つ」 eスポーツに新風 プロゲーマーのあるじさんに聞く(下)

2018/10/30

決めのポーズをとるあるじ選手(「名古屋OJAベビースター」のプロフィル写真から)

東京大学出身のプロゲーマー、あるじさん(33)のインタビュー。前編(「東大卒だからeスポーツ」 知力とブランドで貢献)では、メルカリなどで働いた後、今春にeスポーツに転じた経緯を聞いた。後編はプロゲーマーとしての生活についてだ。東大出身らしく、強みは「知力」。プレーの腕を磨くだけでなく、ファンを広げるための方策にも工夫を凝らしている。

◇   ◇   ◇

――eスポーツの選手として、初めて人前で試合をしたときはどんな感じでしたか。

「デビュー戦は今年の5月5日、千葉・幕張での大会です。試合前は良いカードが来てくれるだろうかとか、試合でミスをしないだろうかとか不安にもなっていました。でも席についてしまえば、試合に入り込むことができるので、問題はなかったです」

ファンとの対戦イベントに臨むあるじ選手

「ファンからはオンラインでは結構ヤジとかが多いのですが、実際にイベントで出会うと、笑顔でサインを求めてくれたりして、とてもうれしかったですね。このファンのためにプレーしよう、と強く思いました」

――プレーヤーとして、このヤジはつらいなということはありますか。

「eスポーツのネット配信の場合、匿名ではなく実名で誰が書き込んでいるかがわかるときもあり、レベルが高いプレーヤーが見ていて『今のプレーはミスだろう』と書き込んでくる場合もあります。こうしたときは書き込んだ相手がわかっているだけに、インパクトは大きいですね。これは普通のスポーツではなかなかないことです」

「もう一方で、プレーミスだろうと書き込まれた手が、実は自分なりの深い戦略にもとづいている場合もあります。でも、それを明かしてしまうと、次の対戦で相手に対策を打たれてしまう。こういうときは『言いたいけど言えない』という葛藤を抱えることになります」

■決めのポーズは頭脳派イメージ

――ファンに対するポリシーや、大事にしていることはなんですか。

「一番は誠実に接することです。今自分はすごく多くのファンを抱えているわけではないので、コアなファンをつくりたいという思いはあります。自分のことをよく思ってくれているファンに対しては、よりよく思い続けてくれるように努力しています。ファンを増やすことを考える選手もいると思うのですが、僕は誠実にやっていればいずれファンは増えるだろうと思っているので、そこまで増やすことを意識はしていないです」

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