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無印良品の冷食 「世界の煮こみ料理」など独自の魅力

日経トレンディネット

2018/10/30

無印良品が発売した冷凍食品(写真左が「キンパ(韓国風のりまき)」、右が「カスレ(フランス風牛肉と豆の煮込み)」
日経トレンディネット

無印良品から同ブランド初となる冷凍食品が9月に登場した。ラインアップはバリエーションに富んでおり、野菜を使った総菜もあれば、おこわ、リゾットなど、それ一品で食事になるものも。おにぎり、ギョーザなどの冷凍食品の定番があるかと思えば、「キンパ(韓国風のりまき)」「カスレ(フランス風牛肉と豆の煮込み)」などあまりなじみのないメニューもある。

無印良品は衣類から生活雑貨、食品まで扱っているが、「食品は菓子などの嗜好品が多く、食卓のサポートになる商品を作りたいと以前から考えていた」と開発を担当した良品計画食品部調味加工担当の鈴木美智子課長は話す。

「発芽玄米ごはんの塩おにぎり」(各80g、5個入り。税込み490円。以下、価格は全て税込み)
「国産豚肉と野菜の餃子」(20個入り、450円)

18年3月にイオンモール堺北花田店(堺市)を移転・増床し、同社初の本格的な食品専門売り場を設けたタイミングで生鮮食品の取り扱いを開始。同店を含む一部店舗で乾燥野菜やだしパックの展開も始めた。だが、冷凍食品の発売にはもう少し時間がかかった。

これまで同社が扱っていた食品は常温のものだけ。商品を作るだけでなく、冷凍品に対応した物流サービスや倉庫の確保という問題があったからだ。加えて、店舗側の事情もあった。「棚が小さいと認知が広がらない」(鈴木課長)と考えて、幅が約1.2メートルのリーチイン冷凍庫を2台設置することにしたのだが、電力をかなり消費することやコンセントの位置の問題で設置できる店舗も限られたという。

結果として、イオンモール堺北花田店をはじめとした一部の直営店と自社オンラインストアから販売することに。冷凍倉庫も確保し、物流の問題も冷凍の宅配便を使うことでクリアできた。

店舗にはリーチイン冷凍庫を2台置く。写真は無印良品グランフロント大阪店の発売前日の様子

■トレンドより「無印良品がやるなら」を考えて作った

ターゲットは無印良品のメインユーザーである30~40代の女性。この年代の女性は、日常的にキッチンに立つ人も多いだろう。忙しいなかで肉や魚などのメイン料理は用意できても、野菜の副菜を作るのには時間や手間がかかるのではないか。そう考えて、ひじきの煮物や白あえなどをラインアップ。総菜は「京都の『おばんざい』をイメージした」(鈴木課長)。また、メインになるおかずでも煮込みが必要で調理時間がかかるものもある。「じゃがいもは皮をむくのも手間がかかる」(鈴木課長)。そこで、肉じゃがなどの煮込み料理も多くそろえた。

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