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シュツットガルト・バレエ団来日 感情伝える劇的舞台

2018/10/20

情感あふれる劇的舞台で知られるドイツのシュツットガルト・バレエ団が3年ぶりに来日公演する。東京文化会館(東京・上野)で11月2~4日に「オネーギン」、同9~11日に「白鳥の湖」を上演する。いずれも1973年まで芸術監督を務めた天才振付家ジョン・クランコ氏の代表作。9月に芸術監督に就任した同バレエ団元トップダンサーのタマシュ・ディートリッヒ氏と、プリンシパルダンサーたちにクランコ作品の魅力を聞いた。

シュツットガルト・バレエ団といえばジョン・クランコ。同バレエ団は17世紀に創設され長い歴史を持つが、45歳で死去するまで芸術監督を務めたクランコ氏はいわば代名詞のような存在だ。クランコ氏が生んだ数々の名作によってこのバレエ団は一気に世界に名をはせた。ディートリッヒ新芸術監督も「空気にも壁にも、いたるところにクランコの存在を感じるし、我々の人生に深く入り込んでいる」と語る。

役に入り込み登場人物になりきる演劇的舞台

クランコ氏はバレエに演劇的な要素を多く取り入れ、登場人物の感情、やりとりが生き生きと観客に伝わるような振り付けで新たな舞台を作り上げた。クランコ作品の特徴について、ディートリッヒ監督は「役に入り込み、その人物になりきらないといけない」と高い演技力を要する点を説明する。「技術的に難しい振り付けが多いが、決められたステップを必死で覚えて披露するのでは伝わらない。舞台に上がったら振り付けなど忘れて役になりきり、感情がひしひしと伝わるように踊るのだ」と話す。

今回の演目の一つ「オネーギン」は、クランコ作品ならではの演劇的要素の詰まった名作で、「バレエダンサーなら一度は踊りたい作品」と言う。プーシキン原作の小説をもとに、1820年代のロシアで田舎の地主の娘タチヤーナと都会育ちの貴公子オネーギンの悲劇的な恋のゆくえを描く。娘タチヤーナを踊るアリシア・アマトリアンさんは「役柄にとても深みがあって、いろいろな解釈ができるのが魅力。ダンサーが自由に表現できる余地が残されていて、とても踊りがいがある」と役柄を説明する。

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