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仕事が速い人のちょっとした工夫も紹介

仕事が速い人のちょっとした工夫も紹介

働き方改革のかけ声が大きくなり、残業を減らしたいのに仕事は減らず、人も増えない――。そこで改めて注目されているのが、ビジネスの「時短術」だ。今回の書籍「やりたいことを全部やる!時間術」は、会社経営や講演活動をしながら多くのビジネス書を執筆し「時間管理の達人」といわれる著者の一冊。よくある時短術の勘違いを指摘し、「時間貧乏」を脱する考え方を伝授する。

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臼井由妃氏

臼井由妃氏

著者の臼井由妃氏は1958年東京生まれ。33歳で結婚して早々に健康関連会社を経営していた夫が病気になり、代わって会社を率いるために猛勉強を始めました。そんな忙しい日々のなかで時間を有効活用する方法を確立。会社を経営しながら年に60回以上の講演をこなし、行政書士や宅地建物取引主任者(現在の宅地建物取引士)など何らかの資格を毎年1つのペースで取るような生活を続けたそうです。著書もビジネス書や実用書を中心に60冊以上に上り、近刊に「今日からできる最高の話し方」(PHP文庫)などがあります。

忙しいときこそ仕事は断らない

本書の軸になっているのは「忙しいときにこそ仕事を増やす」「時間や仕事の密度を上げる」という考え方です。仕事が忙しくて時間がない人は、何かをあきらめようと考えがちです。ところが、著者は「あれも、これも」という足し算の発想に切り替え、「仕事を絶対に断らない」よう勧めます。多忙だからこそ、時間を効率的に使う知恵が生まれるというのです。

 時間を効率よく使うことを必死で考えて実践すると、自分の中に時間活用のノウハウが蓄積されます。そして、少し大げさにいえば「やることが増えたからこそ、他の業務の取り組みがより効率化される」ことになります。これが「仕事密度が高まる」「時間密度が高まる」ということです。
(第1章 タイムマネジメントの基本は時間密度 23ページ)

ながら…は、「時間貧乏」の習慣

仕事や時間の密度を高めるとは、どういうことでしょうか。時間がないと感じるとき、人はテレビを見ながらスマートフォン(スマホ)をいじる「ながらスマホ」のように、2つのことを同時にやろうとしがちです。著者はこういう時間の使い方を「行為そのものに満足しているだけで、目的に対して結果が伴わない『ケチな時間の使い方』」と指摘します。そして「ある行為に、2つも3つもの意味を持たせる」ことが時間の密度を高めるのだと説きます。

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