「消費税10%」まで1年 2つの税率、意識して節約軽減税率、飲食料品など対象

写真はイメージ=PIXTA
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ある日の夜。筧家のダイニングテーブルでは、良男が新聞を読んでいます。政府・与党内で検討される2019年度の税制改正について報じた記事のようです。時折、難しい顔をしたり、手元の紙で何か計算をしたりしています。そこへ幸子と恵がやって来ました。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中)  筧恵(かけい・めぐみ、25) 

筧幸子 いよいよ1年を切ったわね。

筧恵 何の話?

幸子 来年10月から消費税の税率が現在の8%から10%に引き上げられるという話よ。

筧良男 消費税の税率は14年4月に5%から今の8%に引き上げられたんだ。10%への引き上げは当初、15年10月の予定だったのに2度も延期された。しかし、安倍晋三首相が15日の臨時閣議で引き上げを表明し、駆け込み需要と反動減を抑えるための経済対策をまとめるよう関係閣僚に指示したんだ。

幸子 家計を預かる立場としては消費税の仕組みや中身を理解し、効果的な節約を考えないとね。

 これを機会に消費税の仕組みを教えてよ、ママ。

幸子 消費税を納める義務があるのは消費者だと思われがちだけど、実は企業や個人事業者なの。課税対象は売り上げよ。ただ、仕入れや経費にも消費税は含まれるので、この分を引かないと取引のたびに税が累積し負担が重くなるの。そこで消費税では売り上げにかかる税額から仕入れなどにかかる税額を差し引いた金額を企業が納税する仕組みになっているわ。

良男 企業が納めるべき税額を販売先に全て転嫁できれば、消費者が負担する税額は企業が納める合計税額と同じになるんだな。実際は販売先に転嫁できなかったり消費税分を値上げすると消費者が買い控えたりして企業も困っているようだね。

 そもそもウチは1年間に消費税をいくら負担しているの? 現在の負担額が分からないと、負担増がどれくらいになるかつかめないよね?

幸子 実は消費税がかからないものもあるから、消費税の負担額を正確に把握するならこれらの支出額を除かないと、負担増を過大にとらえ、必要以上に節約することにもなるわ。

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