仕事でスマートフォン(スマホ)を使っていて困るのが、「外出先でのバッテリー切れ」だろう。一日中外出していたら帰社する途中でバッテリーが切れてしまい、近くに充電できるお店も見当たらずに、仕事の対応などができず困ったという体験がある人も多いのではないか。そんな時に役立つのが、持ち運びやすい軽量のモバイルバッテリーだ。
今やスマホはビジネスだけでなく日常生活でも欠かせないツールだけに、「災害に備えカバンに入れておきたい」という専門家もいるほど。実際、調査会社BCN(東京・千代田)によると台風や地震の影響で大規模な停電が発生した2018年9月は、モバイルバッテリーの売り上げが前年比190.7%(販売数量比)と急伸したという。
モバイルバッテリー選びのポイントは何か。最近人気のモバイルバッテリーのタイプや、自分に合ったモデルの選び方などを調べた。
コスパが魅力の10000mAhモデル
一口にモバイルバッテリーと言っても、バッテリー容量が大きいものから小さいものまで種類がたくさんある。家電量販店やインターネットのショッピングサイトを見ても、種類が多くてどれを選んでよいのか迷ってしまうだろう。そこで、メーカーと販売店に人気モデルを聞いてみた。
まず訪ねたのは、モバイルバッテリーをはじめ、スマートデバイス周辺機器を提案するハードウエアメーカーであるアンカー・ジャパン。執行役員の猿渡歩さんによると「一番人気なのは、10000mAhの『Anker PowerCore 10000』」だという。充電するスマホの機種にもよるが、10000mAhはスマートフォンに約4回程度充電できる容量だ。

「10000mAhは一般的には大容量といわれる部類ですが、軽量化が進み、百数十グラムに収まるようになっています」(猿渡さん)。Anker PowerCore 10000は約180g。iPhone 8の重量は約148gなので、およそスマホ1台分と考えてよいだろう。
ちなみに、アンカー製品で一番コンパクトなモデルは、質量が約80gのスティックタイプ「Anker PowerCore+ mini」。バッテリーの容量は3350mAhで、2000mAhのスマホをおよそ1回分充電できる。「手持ちの荷物を少なくしたいときや女性におすすめの商品」(猿渡さん)
