保温力にかけて右に出るモノがない素材、それがダウンだ。そのダウンを充填したアウターは防寒着の王道であり、暖かいのは当たり前。それだけに、用途別の＋〇〇を重視して選ぶのが大人の賢い選択と言えよう。
スーツに合うアイテムなどを選んでみた。
【＋スーツに合う】
条件は「ウール」「長丈」「少しゆったり」
スーツに合うダウン3ヶ条を心得るべし
スーツにダウンアウターを合わせるスタイルは、イタリアのサッカープロリーグ、セリエAの監督たちが確立させたと言われている。スーツで指揮をとる彼らが、極寒のピッチで暖を取るための手段だった。ヘビーデューティなダウンアウターが生むギャップは、確かにスーツの上から着てもカッコいいのだ。
そのための選びの条件は右の通り。まず表生地がウールであること。それからジャケットが隠れる着丈であること、中にスーツが着用できるサイジングであること。キートングループに属するアウターブランド、キーレッドのこちらも当然この条件を満たしている。”スーツに合う”ことはつまり、山登りに行くわけではない。それゆえ、このようなシーンにおいては機能性よりも上品さを重視するのが正解といえる。
■KIRED／キーレッド
・上品に見えるウール素材
・ジャケットが十分隠れるロング丈
・スーツの上に着てもOKな、少しゆったりシルエット
ダウン21万2000円／キーレッド、スーツ17万9000円／ラルディーニ（以上ストラスブルゴ） シャツ2万8000円／バグッタ（エストネーション） タイ〈参考価格〉1万3000円／アルテア（アマン） 時計133万円／IWC（IWC） その他〈スタイリスト私物〉
キートングループに属するアウターブランド。イタリア生産で上品を貫き、クロージングスタイルとの相性は群を抜く。フード部のファーは着脱可となる。着丈85cm（46サイズ）。 21万2000円（ストラスブルゴ）
■MACKINTOSH PHILOSOPHY／マッキントッシュ フィロソフィー
フロントを表生地と同色のボタン留めにしたステンカラータイプの一着。表生地はウールヘリンボーンを採用しているので、堅めの職場でも違和感なく着用できる。中のダウンは撥水加工済み。着丈85cm（サイズ40）。 6万2000円（SANYO SHOKAI）
■TATRAS R LINE／タトラス アールライン
ロロ・ピアーナ社のスーパー150'sを採用した、滑らかなシルキータッチのダウンアウター。レインシステムと呼ばれる撥水加工を施しているため、水滴や汚れを防いで品質を長持ちさせてくれる。着丈85.5cm（サイズ3）。 15万円（タトラスジャパン）
