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「半年だけ働く」ワークスタイルを続ける経営コンサルタントの村上アシシ氏

「半年だけ働く」ワークスタイルを続ける経営コンサルタントの村上アシシ氏

「半年だけ働く」という独自のワークスタイルを12年間続けてきたフリーランスの経営コンサルタント、村上アシシ(本名:村上敦伺)氏。残りの半年は趣味のサッカー観戦などで世界を旅する自由な働き方を実現してきた。それでも、大手コンサルティング会社のアクセンチュア在籍時と同等か、それ以上の収入を確保している。最近は趣味のサッカーでもビジネスを手掛けるようになったという、究極のフリーランス仕事術に迫る。

社畜から一転、ドイツW杯で自由に働く人に憧れ

2018年6月、ロシアで開催されたサッカーワールドカップ(W杯)。1カ月間滞在して観戦した村上さんは「史上最高のW杯だった」と満足げだ。実は1月も下見のためにロシアに行き、仕事を休んでいるが、「サッカーのために休む」ということはクライアントも承知している。そして帰国したら週3~5日で働いているのが、現在のワークスタイルだ。

なぜこのような働き方が可能になったのか。フリーランス人生の始まりは06年のドイツW杯に遡る。

「語学を勉強したい」。当時、アクセンチュアで働いていた村上さんは上司にカナダで語学留学をしたいと申し出た。休職している人がほとんどいないなかで3カ月の自己都合休職をとり、カナダの語学学校に通った。語学勉強は嘘ではないが、村上さんの本当の目的はドイツW杯を観戦することだった。05年にたまたま長期休暇が取得でき、ドイツで大陸別の王者が世界一を争うコンフェデレーションズカップを見に行ったことがきっかけでサッカーにはまった。

カナダで1カ月学校に通った後、ドイツに渡り、1カ月間のサッカーライフを満喫した。昼間に観戦し、夜には現地のバーで飲む生活を続けていると、今までの世界とは違った光景が見えてきた。サラリーマンもいたが、独立して自由に働いている人も多かった。アクセンチュアでの仕事に不満はなかったが、ある考えが頭をもたげるようになる。

「W杯で出会う人は学生も社会人も、人生を楽しんでいるなと感じました。一方、自分は6年間、社畜状態。夜8~10時に渋谷のビルの屋上でフットサルをしていても、10時に職場に戻るような生活。帰国したらあのアリ地獄に戻るのか……、それでいいのかと自問自答しました」

W杯終了後、ドイツからカナダに戻った村上さんは会社にメールで辞表を提出した。フリーランスのコンサルタントとして独立することを決めた。

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