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ヒロイン女優が輝く登竜門 6つのルートから抜てき

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NIKKEI STYLE

新しいヒロインが生まれるジャンルは、時代ごとに変化している。6つのルートに分けて、近年の状況を見てみよう。「朝ドラ出身」は一大ブランドであるものの、大切なのは出演後の次の一手。CMガールと雑誌モデル出身の女優は減少傾向。ミニシアター系とアイドル出身の女優には追い風が吹いている。

ここ数年、人気女優への登竜門として注目されてきたのが、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)だ。2018年は土屋太鳳(15年『まれ』)が連ドラ『チア☆ダン』に主演、波瑠(15~16年『あさが来た』)が『未解決の女』『サバイバル・ウェディング』で2クール連続主演して、連ドラ主演女優へのローテーション入りを強く印象づけた。

助演組も『わろてんか』で好演した広瀬アリスが、7月期のドラマ『探偵が早すぎる』で主演。13年の『あまちゃん』で注目された橋本愛も、19年放送のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に出演が決まり話題を集めている。

しかし、土屋太鳳、波瑠、高畑充希らの頃は朝ドラ主演と同時に知名度が急上昇したのに対して、最近は朝ドラ後の「次の一手」が重要になっている。『わろてんか』で主演した葵わかなも、ドラマ『ブラックペアン』に出演したことで注目度が高まった。

その背景には、「朝ドラ出身女優」というキーワードに、希少性がなくなっている面もあるようだ。TBS系で放送中のドラマ『この世界の片隅に』には、『ひよっこ』に出演した松本穂香が主演するだけでなく、尾野真千子・伊藤沙莉・土村芳・久保田紗友ら朝ドラ出演女優が多数登場しているが、SNSでの反応では「朝ドラ感」の強さに好意的な意見も多い一方、「キャスティングにオリジナリティーがない」という声も見られた。

一方、映画においては10~20代の集客が引き続き好調で、大手配給作品を中心に、この年齢層をターゲットにしたキラキラ学生映画の企画が続いている。このジャンルの主演女優の代表となった土屋太鳳、広瀬すず、小松菜奈に加えて、『君の膵臓をたべたい』(17年)で脚光を浴びた浜辺美波が、『センセイ君主』で竹内涼真とW主演して注目を集め、キラキラ学生映画界の新星として出演オファーが増えそうな気配。ドラマ『コード・ブルー』で脚光を浴びた新木優子も、10月公開の『あのコの、トリコ。』でキラキラ学生映画に初挑戦した。ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』に主演した杉咲花も若き演技派として注目されている。ただ、大手配給の映画は、誰が主演するかを重視して集客を目指す作品が多い。そこに無名な新進女優が割って入るのは、やや難しいかもしれない。

テレビCMから注目されてブレイクしたヒロインは、広瀬すず以来、あまり出てきていない。「三井のリハウス」のリハウスガール(11年の山本舞香を最後に選ばれていない)のような、このCMに起用されると人気女優になるという登竜門も少なくなった。新しいヒロインが生まれにくくなっている状況の中で、数少ないCM発女優と呼べるのが「コロプラ」(18年4月まで出演)や「いい部屋ネット」のCMで注目を集めた桜井日奈子。11月公開の映画『ういらぶ。』でヒロインを演じる。

ファッション雑誌のモデル出身では、中条あやみ、池田エライザらが活躍。ただ、登竜門のジャンルという点では、以前ほどの勢いはないようだ。ファッション雑誌全体の販売部数が減少して、女性層へのアピールに直結しにくいことも要因になっている。注目したいのは、他誌が苦戦する中で部数を伸ばしている『ニコラ』。これまで出身モデルから永野芽郁(卒業後『Seventeen』移籍)らの女優を生んできたが、ここに来ての部数増で登竜門に再浮上しそう。

ヒロイン女優へのルートとして、注目度が高まっているのが、作品性や個性的な内容でコアな支持を得ているミニシアター系や独立系配給の映画に出演する女優だ。17年公開の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で多くの新人賞を獲得して一躍脚光を浴びた石橋静河がその代表格。18年7月公開の『菊とギロチン』で主演した木竜麻生や、11月公開の『生きてるだけで、愛。』で主演している趣里も注目を集めている。

是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞して、『カメラを止めるな!』が口コミで広がり異例の大ヒットとなり(ヒロインは秋山ゆずき)、18年は独立系・ミニシアター系映画が脚光を浴びている。

『つむぐもの』『名前』『イノセント15』などの映画をプロデュースしたグラスゴー15の前信介氏は「ミニシアター系の映画では、未完成でまだ色がついていない未知の女優が求められることがあります。多くの監督が、初めて主演する女優だからこその魅力を作品に打ち出して、自作を通じて人気女優に育てたいという志向もあるようです」と話す。

前氏は今後の期待として、「無名俳優のみが出演した『カメラを止めるな!』が商業的に成功したことで、今までは著名な俳優が出ていないと資金が集まらなかったような中身重視の企画も注目を浴び、無名でも魅力ある女優が活躍する時代が来てほしい」と語る。

最後にアイドル出身女優の活躍が目立つのも現在の状況。ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』に出演している元AKB48 の川栄李奈は、10月20日に主演映画『恋のしずく』が公開される。元NGT48の北原里英は舞台『新・幕末純情伝FAKE NEWS』で主演した。

18年の傾向としては、アイドルグループに現在も在籍する現役アイドルが話題作に続々と登場している。欅坂46の平手友梨奈は9月14日公開の映画『響-HIBIKI-』で主演。乃木坂46の齋藤飛鳥は10月5日公開の映画『あの頃、君を追いかけた』でヒロイン役。現役アイドルが女優活動を両立できる環境が整備されれば、「アイドルから女優」というルートは、さらに勢力を拡大しそうだ。

(ライター 高倉文紀)

[日経エンタテインメント! 2018年10月号の記事を再構成]

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