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キリンの模様が生存率を左右? 初めて本格研究

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/10/22

ナショナルジオグラフィック日本版

野生のマサイキリン。タンザニア北部のタランギレ国立公園にいるこれらのキリンを科学者たちが研究したところ、模様に遺伝性があるらしいことがわかった(PHOTOGRAPH BY BERTIE GREGORY, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

キリンにはなぜ模様があるのか? その形やパターンはどのように決まっているのか? 親から受け継ぐものなのか? 実は、どれもこれまで謎だった。2018年10月2日付けで学術誌「PeerJ」に掲載された論文によると、キリンの模様のうち特定の要素は遺伝性であり、幼いキリンの生存率に影響しているらしいことが判明した。特に、模様の丸みと滑らかさ(専門的には「複雑性(tortuousness)」と呼ばれる尺度)が母から子に遺伝しているようだ。

論文を発表したのは研究者のデレク・リー氏とモニカ・ボンド氏。2011年からアフリカ、タンザニア北部でキリンを調査してきた。

「哺乳類一般の外皮の模様について、自分たちがほとんど何も知らないということに気づきました」。米ペンシルベニア州立大学の准研究教授で、ボンド氏とともに保護団体「野生自然研究所」を設立したリー氏はこう語った。

「模様が何を意味するのか、きちんと研究したことがなかったのです」

キリン保護基金の共同設立者で、世界トップクラスのキリンの専門家であるジュリアン・フェネシー氏は、「この研究結果は科学的に根拠があり、興味深いものです。ただし、1例にすぎません」と話す。フェネシー氏は今回の研究には参加していない。「この研究を、他の地域のキリン研究や別種の研究と比較できれば素晴らしいと思います」

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